【感想・ネタバレ】ヤバい統計学のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月21日

良本です。またまた統計学の本で、非常に面白いです。

飛行機が墜落する確率は宝くじが当たる確率と一緒で、

一万分の一の確率であり、

毎日飛行機に乗れば2万7000年に一回墜落する可能性があるとのことです。

そんな確率と同じ宝くじを私たちは日々買っているのですね。。。 そんな統計学の本のお気に入...続きを読むりは。

ディズニーのファストパスはなぜあるのか。

ファストパスとは優先予約券である。

最近ではアプリでファストパスが取れるようになりましたね。

しかし、このファストパスがあることによって、

実際のアトラクションの待ち時間が「なくなる」のか。

実際はアトラクションの待ち時間は「短く」ならない。

ファストパスは待ち時間を「なくす」と誤解されているが、

実際は列に並んで待つ代わりに、その場所から解放されるというだけで、

食事をしたりして「待っている」のだ。

ファストパスがあってもなくてもアトラクションの収容能力は変わらないのだから、

より多くのゲストが乗れるようになるのはまずあり得ない。

人間は待ち時間が長いという認識よりも、

待ち列などが長いという「目に見える」認識の方が敏感に反応する。

よって、時間よりも視覚的に短い方が顧客満足度は高くなる。

アトラクションの前に並んでいる列は短く見えるが、

多くの人が物理的に並んでいないだけだ。

ファストパスの存在は実際の待ち時間には何にも影響していないということですね。。。 以前からファストパスはどのような効果があるのかは気になっていたのですが、

このような形で知ることができるとは思っていませんでした。

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Posted by ブクログ 2013年12月24日

タイトルはふざけているようだが、非常に面白く、統計学の考え方を学べる本。事例が豊富で興味深いものが多く、統計学の考え方、有用性などについてよく学べる。

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購入済み

数字と心理との狭間で

2013年10月09日

計算された結果が正しいとしても、人間には「心」があるため、受け入れられないこともある。その辺の苦労が垣間見えて楽しく読めた。
現実社会(日本ではないけれど)で、どう統計が活躍しているか興味ある人にオススメ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年11月10日

残念なタイトル。単に、「世界は数字でできている」でよかったのでは?
けれども、実例はどれも興味深い。
また、データ解析の考え方についてポイントがよく押さえている。

・平均よりもばらつきを見る。
・相関関係はそのまま因果関係を表現しているわけではない。けれど、相関関係だけで論じる場合もありうる。
...続きを読む選択性と特異性。
・グループ分けの重要性。
・ボーダーラインを変えることで、得ようとする結果が変わる。何を目的とすrかが肝心。
・特別なデータに目を向けるのではなく、データ全体を見る。

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Posted by ブクログ 2018年10月20日

統計的思考を持つと世の中のできごとがはっきりと見えてくることがある。10のエピソードでこの統計的思考はどういうものかを見せてくれる。でも、なかなか統計的思考を実践するのは難しいな。

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Posted by ブクログ 2021年08月08日

先に読んだ「ナンバーセンス ビッグデータの嘘を見抜く『統計リテラシー』の身につけ方」の著者、カイザー・ファングの著書である。数字でできている世の中で、数字に振り回されないために心強い武器となるのが、統計的思考である。著書によれば、そのカギは、「平均より『ばらつき』にこだわること」「統計モデルの間違い...続きを読むを恐れないこと」「微妙な違いに目を光らせること」「種類の違う間違いのバランスを考えること」「極めて稀な偶然の一致を疑うこと」これら5つのカギを5つの省に分けて、実証的なエピソードを10紹介している。統計の本ではあるが、難しい算式や正規分布などは一切登場してこないのも、本書の特徴である。
最も印象的だったのは、ディズニーのファストパスと交通渋滞の事例。
「ディズニーの科学者は、感覚的な待ち時間と実際の待ち時間を区別して、前者を減らす工夫に力を注いでいる。」実質的な待ち時間は変わっていないのに、感覚的待ち時間を減らすことでゲストの不満を解消している。一方、交通渋滞の事例では、渋滞緩和のために導入されたランプメータリングについて、渋滞緩和に貢献していることが科学的に実証されたにもかかわらず、ランプメータリングのせいで渋滞が起こっているという大衆の不満の方が勝り、ランプメータリングを廃止したというもの。
「実験により、この戦略の技術的な長所は実証された。ランプメーターで車の流れをスムーズにする効果のほうが、ランプメーターで待たされる不満を上回るのだ。ただし、ドライバーの知覚的な効果は違った。彼らは渋滞した高速道路で少し進んでは止まること以上に、ランプで止められて待つことのほうを嫌がった。」
サービス設計を考える際は、このようなことを踏まえておく必要があることを身をもって感じた。

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Posted by ブクログ 2018年02月05日

統計学が世の中にどのように使用されているかが具体例を持って説明されている。
食中毒の感染源調査、ドーピング判定、震災時の保険など、の例が紹介されている。統計というと小難しい数字が出てくるイメージがつきものであるが、本書は数式はほとんど出てこず、統計学の利用を定性的に理解ができる。
ただし、統計学を理...続きを読む解している人間からすると、数式を出してくれた方が理解が早いな、実際はどのように数字を出したのか、と具体的に気になる点もあるので、スッキリしない点がある。

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Posted by ブクログ 2015年03月14日

ストーリーで語る独特の切り口で、統計読み物としては、『 統計でウソをつく方法』以来の面白さなんだけど、震災直前の発売だけに、あんまり話題にならなかったのかな? 長らく積ん読してたんだけど、旅に持ち出して、読んでみたらかなり面白かった。オススメです。

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Posted by ブクログ 2014年06月18日

すごい面白かった!
統計学は大学で学んでいましたが、実際にそれをどう使うか、特に世間の人が勘違いしている事象をどう説明するか、ってことを事例を用いて説明するスタイルがめっちゃわかりやすいです。
大学1年生が読むべきですね!

経済学のカテゴリにいれるのはどうかと思いましたが、数学でもないしまぁ、いい...続きを読むかなって(笑)

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Posted by ブクログ 2014年04月20日

★4 事例紹介型で読みやすい。ディズニーのファストパスと、米のハイウエイの信号の「人間は実数よりも感覚」というエピソードは覚えておきたい。

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Posted by ブクログ 2014年02月16日

統計的思考を用いて実務をどう改善していくか?の事例を集めた本。
米国の学力テスト設計、渋滞解消、ディズニーのアトラクションに並ぶ時間、ドーピング、うそ発見器、などなどテーマは色々で楽しく読めた。
内容はそれほどヤバい内容は記載されていない 苦笑
このタイトル、ヤバい経済学のパクリだろうけど、本書の原...続きを読む題は「NumberRulesYourWorld」で、ヤバい経済学の「Freakonomics」とはぜんぜん違う。パクリ作品のように見えるのは気の毒だなぁ。

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Posted by ブクログ 2014年01月24日

本書は統計学の日常生活への応用のされ方を簡潔に書いた本である。統計学を学んでいると、実際数式を覚えたり概念を覚えたりするが、統計学の教科書はそれらの概念が実際日常生活でどのように使われているかをあまり教えてくれない。しかしながら、本書では統計学の基本的な概念が実際どのように日常生活で役立つか、あるい...続きを読むはどうして重要なのかについて説得的に述べられている。数式ばかりの無味乾燥な統計学を、非常に興味深く色彩豊かなものへとデコレーションしているという意味で、統計学に関心のある方には是非お勧めしたい一冊である。

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Posted by ブクログ 2014年01月09日

統計学が最近話題になっていることもあって読んでみた。
個人的には少々難しかったが、事例をもとに話が進むので、興味をもって読み進むことはできた。

読み終わってみて、統計学というものの考え方が大きく変わった。
「間違ったクロ判定」と「間違ったシロ判定」は相殺するということが、どれだけわれわれに影響を及...続きを読むぼすもなのか。基準をどこにおくかで大きく変わってくることに衝撃を覚えた。

ドーピング検査や嘘発見器、航空機事故や宝くじ当選の確率など、今までの常識を覆されてしまう。

実際に仕事などで統計が使えるようになるという本ではないが、日常の生活の中でついつい考えさせられる内容となっている。
飛行機が苦手で、墜落してしまうのでは?とびくびくしながら乗っている私も今後は考え方が変わるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2013年10月27日

ディズニーランドのファストパスや交通渋滞の改善、クレジットスコア、O-157の感染源の特定や試験問題の平均化などに統計学は使われている。
そして、ドーピング検査や嘘発見機、飛行機事故の確率や宝くじの不正調査まで、統計学的にどう考えるのが公正なのか、起きうる可能性と判別できるのか、などが語られる。
...続きを読む計の手法というよりも考え方の本。そして数字を見るだけではなく、行動経済学の要素を含んでいたりと、人間の心の様相も捉えた上での書かれ方が面白い。

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Posted by ブクログ 2012年12月24日

数式はなく、概念として交通渋滞やディズニーのアトラクションの行列などがなぜ発生するのか等について解説されている。

統計が好きになるという事はないかもしれないが、どういったことに適用出来て、どう解決されるのかがわかる

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Posted by ブクログ 2021年03月05日

統計的思考のカギ
1. 平均化を嫌う不満分子
 平均より常に「ばらつき」に注目する
2. 間違っているからこそわかること
 真実より実用性を優先させる
3. グループ分けのジレンマ
 似た者同士を比べる。微妙な違いに目を光らせる
4. 非対称がもたらす動揺
(間違った陽性判定と間違った陰性判定) な...続きを読むど2種類の間違いの相互作用に注意する
5. 「不可能」が起きるとき
 稀すぎる事象を信じない

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Posted by ブクログ 2018年10月09日

タイトルの「ヤバイ」に惹かれて購入。基本的に「ヤバイ」シリーズは面白い本が多い。

が、期待した感じとはちがったエッセンスだった。おそらく私があまり統計学の本を読まないからそうなのかもしれない。

一般的な統計学は、「統計学ってこんな感じで事実をゆがめちゃってるんです」的な本が多いらしい(そう書いて...続きを読むある)。が本書は統計学を実地的に応用して、このようなメリットを作ってきましたという実例がたくさん挙げられている、

個人的には、第一章の「ファストパスと交通渋滞」が面白かった。ディズニーランドで並ぶのと、高速道路の渋滞。これらをいかに「システマティック」に解決するか、あるいは「人間心理」からアプローチするかというのは、ある意味個人が仕事をする上で感じているジレンマへの対応に通じるものがあると思う。

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Posted by ブクログ 2015年03月28日

統計学者は平均ではなくばらつきに注目する。
事例がいっぱい載っていておもしろそうとおもったけど、よくわからんかった。

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Posted by ブクログ 2015年03月01日

トピック(ばらつき、相関、モデル化など)ごとに統計学の活用事例が書かれていて、読み物として面白いです。ただ、1つの事例が長すぎる(背景を細かく記述しすぎている)印象を受けました。
統計的な手法については、ほぼ触れられていません。手法を求める方には拍子抜けになると思います。
「統計学ってどんなところで...続きを読む使われているの?どんな考え方なの?」と関心のある方には、よい入り口かもしれません。

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Posted by ブクログ 2014年06月29日

ぃやー、面白そう!と思って衝動買いしてしまったものの。
ちょっと期待外れ。
ものすごくさくっと読めるという意味では良いのですが、なんか、狙っている層は、あまりに統計について知らない人、っていう感じ?
私も、別に統計の数式とか細かいことは全く知らない人間ですが、でも、そんなに視点としてすごく新しいこと...続きを読む、が載っているわけでもないような感じを受けることが多く。「ヤバい」と銘打つほどではないな、と思ってしまいました。

ドーピングの間違った陰性反応を指摘するのは、それはそれで視点としては面白かったりもする(実際そうだし)のだけれども、結局そこに社会的判断が入るのだからそれはそれでしゃあないっていうか、そんなもんじゃね?っていうのもあるし。
宝くじとかも普通の話過ぎて。
ディズニーも、結局心理的問題です、っていう結論でしょ?笑
値段の割にあんまり、でした。
でもまぁ、知らない世界を少し知る、っていう意味の読み物としては(笑←統計じゃなくてね 笑)。面白かったし、災害保険の話とかは、社会的にも考えていく必要があるかもしれない話だな、と思ったりしたと言う意味では、読んだ意味はあったと思うので、☆3.

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Posted by ブクログ 2014年05月09日

統計学の知識は一切必要なく、アメリカの興味深い事例について知ることができた。ただ、原著のタイトルと日本語でのタイトルに乖離がありすぎるのが難点である。正確には「数字が世界を制する」かと。

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Posted by ブクログ 2014年03月13日

冒頭にも書いてあるが、「統計のウソ」の本ではなく、世の中の統計の成功例を交えながら、数字をどうやって扱っていくべきか、述べた本。「統計的思考」ってのが、まだまだピンとこないんですが、読み物としてはそれなりに面白く、間違った統計の使い方的な説明もあり、内容としては悪くないように思う。

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Posted by ブクログ 2014年02月17日

[読んだ理由]==================
思い出せない。

[読んだ後の感想]==============
「事例」と「結論」の比率が極端過ぎる。事例が長すぎる。結論だけ掻い摘んで知りたければ、最後の「おわりに」から読むことをおすすめする。

統計の具体的な分析手法についての説明ではなく、...続きを読む普段我々が接している数字の見方が如何に間違っているかの説明が主。一見統計的に正しいことを言っていそうでも、見方が間違っていればまったくそうではない事に気をつけよう。答えを見出すことが難しい課題でも、見方を変えることで全く新しい解法が見つかることもある。分析に取り組む前に、まず見方が正しいか気をつけよう、的な内容。


[備忘録]======================


■はじめに
現代社会は数値の測定の固執しているが、誰も賢くなっていないのだ。私達はかつて無いほど多くの情報を集めて、保存して、処理して、分析しているー一体何のために?


■第一章:ファストパスと交通渋滞 ー平均化を嫌う不満分子ー
ファストパスの利用者はこのシステムをとても喜んでいる。では、待ち時間は実際にどのくらい短くなるのだろうか。驚くことに答えは「全く短くならない」。ファストパスが会ってもなくても、人気アトラクションの待ち時間は同じなのだ。ファストパスが待ち時間を「なくす」と誤解されている。しかし実際は、列に並んで待つ代わりに、その場所からは開放されるというだけで、他のことをしながら「待っている」のだ。

ランプメーターの待ち時間には我慢できる限界がある。そうした市民の感覚を行政は考慮しなければならない。光学や都市計画の原則だけで決定することは出来ない。その手本に成るのが、人間の感覚をコントロールしようというディズニーの模範的な努力だ。


■第二章:ほうれん草とクレジットカード ー間違っているからこそ分かることー
データの「衛生状態」が悲惨であることに異論はない。しかし間違いが全くないクレジットレポートのシステムは、理想にすぎない。そのはざまで、アメリカの3つの主な信用調査機関は、毎月130億件を処理している。わずか0.01%のエラー率でも、2秒に1件の間違いが起こるのだ。


■第三章:大学入試とハリケーン保険 ーグループ分けのジレンマー
一見すると、保険会社とテスト開発者に共通点はない。保険会社は利益が出るように保険契約者を集め、テスト開発者は康平なテストを作る。しかし統計学的に見ると、どちらもグループ間の差という問題に取り組んでいる。そして、グループ内のばらつきは、どちらも好ましくないとされる。


■第四章:ドーピング検査とテロ対策 ー非対称がもたらす動揺ー


■第五章:飛行機事故と宝くじ ー「不可能」が起こる時ー
統計学者はどこが違うのか。第一の違いはデータの見方だ。大半の人は予想外のパターンだけに注目しがちだが、統計学者はそれらのパターンを背景の中で評価しようとする。ローゼンタールの「背景」は、大当たりを獲得した販売店関係者だけでなく、宝くじを買う人全員だ。


■終わりに

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Posted by ブクログ 2014年02月16日

読書時間約3時間
統計学が日常でどのように使われているかまとめられた本。章ごとに統計学の特徴、平均より分散に注目せよ、起こり得ないことは無視するとかがまとめられており、統計学を学んだことの無い人でも読みやすい内容となっていた。ただ、具体的な方法などは載っていないため、勉強したい人には物足りない感じで...続きを読むした。
ただ、統計学の考え方の基礎が書かれていて、これは日常でも使えるので(特に平均より分散ってのは個人的にツボ)興味のあるひともない人もぜひぜひって感じ。

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Posted by ブクログ 2014年01月03日

期待していたよりは面白くなかったが、学ぶことは多かったし、統計学は様々なところで活躍してると知れた。

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Posted by ブクログ 2013年11月13日

統計学の本にありがちな「数字に騙されるな!」という内容ではなく、ディズニーのファストパスからテロ対策に至るまで、実は統計学が使われてるんだよ、ってことを丁寧に解説してくれている。わかりやすく読みやすい。丁寧すぎて、ちょっとくどいけど。

統計学者は、ただ単に集計した数字ではなく、「バラツキ」を見てそ...続きを読むこから真実は見抜いていく、というのはタメになった。自分の今のモノの見方では、ほうれん草まで辿り着かない。統計学者の見方・考え方、意識しよう。

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Posted by ブクログ 2013年11月10日

内容はとても上質だと思う。
統計学を駆使してどのようなことがわかるのか、また、統計学の限界はどこにあるのか、などなど、実例を詳細に記した説明はわかりやすいし、説得力がある。

いい本ではある。ではあるのだが・・・。

やっぱこのタイトルはないよなあ。
読み手としては当然『ヤバい経済学』の姉妹本と思う...続きを読むから、「ええ!まさか!そんな!」という驚きを期待していたのに、そういうどんでん返しが全然ない。なんかだまされた気にはなるよね、ちょっと。
普通の啓蒙書としては優れているのに、そういったところでかなり損していると思う。

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Posted by ブクログ 2013年02月19日

邦題はちょっと狙い過ぎだが原題はNumbers rule your world 数字が世界を支配する。
統計がどのように使われているか、どういうときに役立つか紹介されているが難しい数式はない。

第一章のファストパスと交通渋滞が面白かった。
テーマはばらつきをなくすこと。
ディズニーランドのファスト...続きを読むパスは好評だが実は待ち時間は変わっていないという。
あるアトラクションの入場者数はファストパスを使っても使わなくても変わらない。
普通に並べばひょっとするとすごく早く入れるがものすごく待たされるかもしれない。
ファストパスを使えば何時間か後に確実にすぐ入れる。
その間の時間は別のことに使えるため心理的には待ってることにならないので満足感が向上する。

そういえば行列のできるラーメン屋も同じ様な話だったと思い出した。
店に入るまでは自分の意志で並んでいるので気にならず、店に入ってからは店の都合で待たされていると感じる。
厨房の処理能力が同じなら席数を減らして外で並ばした方が満足度が高い。
ラーメン好きは話題の行列店を制覇したとの物語でも満足してくれる。

ミネソタ州の交通局はランプメータリングという手法で渋滞を減らしていた。
高速道路の本線に流入する車の台数を規制し渋滞を起こさないようにする手法だ。
移動時間が短縮できるにもかかわらずこのやり方はあまり好かれていない。
目の前で空いてる高速道路があるのに待たされるというのが我慢できないらしい。
統計学者はランプでの待ち時間を一定時間までにするということで折り合った。

統計の本のはずなのに必ずしも統計的な正解が心理的には正しくないというのが興味深い。

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Posted by ブクログ 2013年01月28日

ディズニーランドのファストパスがや交通渋滞の解消に、統計学の『ばらつき』の理論を使っているとは驚きでした。
しかも、交通渋滞の解消に至っては、せっかく統計的思考により平均所要時間を減らしても、ドライバーは「実際の待ち時間」より「感覚的な待ち時間」を重視するとは…人間の不合理な振る舞いの象徴です。

...続きを読むクレジットカードとO-157感染症から学ぶ相関関係と因果関係のモデル。
相関関係は因果関係とイコールではない。
言われてみればそうだとわかるのだが、現実に応用しようとするとどうしても混同してしまい。
勿論、相関関係を因果関係としてみなせるパターンもある。

また、大学入試とハリケーン保険のケースからは、比較対象する際のグループ分けの重要性を語っている。

ドーピング検査とテロ対策からは、偽陽性・偽陰性の線引の難しさ、インパクトの大きさが述べられている。

本書は統計学の知識があってもなくても読めるところがいいなと思う。
(正規分布曲線とか、有意差とか分からなくても読める。)

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Posted by ブクログ 2013年01月03日

 恣意的な統計学と、応用統計学を用いて何ができるか、どんな誤りの可能性があるのかを示した本。
 実はさほどわからなかった。難しいね! が、最近話題のビッグデータについて学びたかったので、入り口の取っ掛かりの1段目には足をかけられたかもしれない。
 巻末の参考文献の本が面白そうである。

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Posted by ブクログ 2019年05月21日

ヤバイ経済学をパクった邦題だが、中身は、もっとずっと真面目。
データの撮り方を間違えると、結論が間違う、などまっとうな統計の読み方を教えてくれる。その分面白みにはかけるけど。
2016年 すっかり、前に読んだことを忘れて再読。聞いたことがあるエピソードだとは思ったけれど、読んだことのあるとは気が付か...続きを読むなかった。

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