【感想・ネタバレ】悪と嘘を描く ~武論尊の漫画原作私論~(小学館新書)のレビュー

あらすじ

あの名セリフは、かくして生まれた!

『北斗の拳』『サンクチュアリ』ほか、数々のヒット作を手がけてきた漫画原作者・武論尊。画業50年超の大ベテランは、読者の記憶に強く残るストーリー、キャラクター、セリフをどのように生み出してきたのか。

漫画家・本宮ひろ志氏との出会い、「少年ジャンプ」伝説の編集長に見出されての原作者デビュー、『ドーベルマン刑事』で培った漫画表現、代表作『北斗の拳』の誕生秘話……。波瀾万丈の原作者人生を振り返り、「武論尊流の漫画原作術」を初めて明かす。

〈『北斗の拳』の大ファン、予備校講師・林修さんの推薦コメント〉
「『悪役』が作品の成否を決める」、「キャラクターとは、セリフのことである」といった作者の明確な「哲学」にまず感心した。しかし、この書はそれにとどまらない。「原作者になりたい」という「夢を実現するための羅針盤」にはならないと宣言されているにもかかわらず、社会で成功するための知恵に満ちているのだ。たとえば、「直せばよくなると分かっている原稿に、余計なプライドは必要ない」-小さなプライドのせいで仕事がうまくいかない人がどれほど多いか。この書は、漫画原作論を超えて処世の道筋を教えてくれる。

(底本 2026年4月発売作品)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

北斗の拳を子供時代に見て夢中になった世代は大抵覚えているであろう名前。80歳を前にその漫画原作者人生を振り返る。

作画を担当した原哲夫氏や「ドーベルマン刑事」の平松伸二氏、漫画界に飛び込むきっかけになった本宮ひろ志氏(共に自衛隊出身)といった大物漫画家達との交流や、毎週連載の苦しみの中で少年ジャンプの黄金期をトップランナーとして疾走してきたことがやや淡々と、200ページほどで語られていく。

現在は地元の長野県で私費を投じて無料の漫画塾を運営しながら、孫くらいの世代の編集者にダメだしされながらも新たな作品を持ち込み続けているという。いまだにエネルギッシュにチャレンジし続ける現役作家だ。

0
2026年05月27日

「学術・語学」ランキング