あらすじ
「なんでみんな、結婚を披露するの?」軍神を奉る神社の結婚式場で働き始めたフリーターの浜野。「自分ひとりで婚礼をしたい」と話す女性がやってきて――。第41回野間文芸新人賞受賞作!
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Posted by ブクログ
とんでもない本だった……何かに例えたり比べたりすることができそうにない、何を読んだんだ私は……
『結婚披露宴って何?なんでみんなーーねぇ、ほんとにーーなんでみんな、結婚を披露するの?』
幻が大金を生む披露宴の滑稽さに魅了される主人公、そこにのめり込んでやがてとんでもないことになるのではーーと予想しながら読み進めるとガクッと裏切られる、というか最後の最後まで予測がつかない。何度も出てくるどんでん、どんでん!という、披露宴の会場を一気に畳んで次の披露宴に備えるワードが象徴的で効果的。
誰にも見せない脚本を書き続ける主人公。ト書きで語る自分と世界。おれの新郎。神社と神。
もう本当に最初から最後までずっと面白かった。浜野が抱くどの発想も感情も、絶対に私には思いつかないし、思い浮かんだこともないはずなのに、こうして語られるとなぜかすとんと自分の中に落ちてしまう、分かってしまう(気がする)。とんでもない本だ。
Posted by ブクログ
文体がやや難解。厚みに対して時間を要した。
表紙やタイトル、帯から受ける印象と内容とに乖離があるため、購読の際はあらすじを確認されたし。
斜に構えている浜野が気付けば渦中に巻き込まれ、振り回され、絶望し、熱中しゆく様にどうしようもなく人間を感じた。
再読し理解を深めたいが、文が肌に合わず疲労感が拭えないため、しばらく時間を置きたい。