あらすじ
落ちぶれ姫君と海賊との商談ラブ!?
交易と学問の自由都市ラーテンで、没落貴族の娘リーザは先祖の蔵書を大学図書館に寄贈して司書となり、ひっそりと生きていた。
だが大学の予算削減に遭ったため、「元海賊」と悪評高い新興商人レンに、貴族出身の妻を持つという名誉と引き換えに、大学に寄付をして蔵書を守ってもらおうと、「商談」に出かける。契約結婚をしようというのだ。
だが、実際に会ったレンはいたずらっ子のような闊達な青年で、「商談」をおもしろがりながら承諾してくれた。
リーザの書庫は守られ、一方でレンはわずかに残るリーザの伝手を巧みに使って貴族相手の市場に食い込んでいく。婚約期間として同居するふたりだったが、レンは意外に紳士的で、リーザに関係を強要することはなかった。不幸な姫君に結婚を無理強いした元海賊の悪徳商人、と世間からは見られているレンだが、実際はもっと優しく誠実で、リーザは次第にレンに惹かれ、心をひらいていく。
結婚式の準備が進められる中、ある日レンは、ラーテン市議も務める大商人ヘイシングの告発を受け、海賊と協力しているという容疑で拘留されてしまい…!?
恋と冒険がたっぷりのロマンスです!!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
没落貴族の娘リーザに残ったのは亡き父親が集めた古書だけ。その古書を守るため、大学で司書になり細々と暮らしていた。けれど、大学図書の予算削減を受け、形見の古書を守るためにリーザが取った行動は、元海賊と噂される新興商人レン・ルドガーに自分を売り込むこと(契約結婚)だった。
すべてを失くした貴族の娘が唯一残った遺産と貴族の誇りを守るために、元海賊と噂される男の元へ「自分を買ってください」と売り込みにいく。なかなか強引かつ無鉄砲な方法だな(笑)そんな押しかけ女房のリーザの性格が序盤はなかなか受け入れられなかったけれど、徐々にレンに心を開いていき、彼に惹かれていく様子はとても良かったと思う。恋を知ってリーザは可愛くなった!レンはけっこう最初から良い人だった(笑)悪そうに見えてすごく真面目だし、強いし、優しいし、頭いいしww
悪者はまぁ予想が付きましたが、確固たる証拠もないので彼らは捕まるのかな?サイルドは逃げてしまったし、海で商売をするのであれば、また再会しそうだけど。続きとか出るのならたぶん買うと思う。当て馬ピエトもあっさり引いてしまったから、もう中盤からはラブ度一直線て感じでしたけど(笑)でもリーザが恋愛に慣れてない感じなので、レンはゆっくり進めていくのでしょう。あんなにワイルドなレンがたまに「えっ?こんなことでヤキモチ妬くの?」みたいなシーンもありで、そのギャップにやられそうでした(笑)
Posted by ブクログ
貴族の家が没落して笑わなくなった主人公と、元海賊という噂のある商人の恋愛もの。
二人の心が徐々に近づいていく過程は面白かった。
ただよくわからないところが多い(商人の性格とか、夢の話とか)。
気にしなければ楽しく読める。