【感想・ネタバレ】バカと笑われるリーダーが最後に勝つ トリックスター・リーダーシップのレビュー

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Posted by ブクログ

15.08.13〜15.08.22


はじめに
「新しい考えはまず『バカバカしい』と非難され、次に『つまらないことだ』とさけられ、そして最後に『そんなことは誰でも知っている』と言われる」

リーダーとは、批判されながらも新たな考えを創造する存在。

リーダーシップのつまずき石
自己認識のズレ
行動範囲の狭さ
思考の硬直化
これらを打破するトリックスターリーダーシップを提唱する。

第1章 真のリーダーは、笑われてもたくましく前進する
トリックスターリーダーたちは「非公式組織」(目的のために結成された仲間)の重要性を認識し、したたかにリーダーシップを発揮する。

「コトあれイズム」の思考パターン
組織に混沌をもたらす
我はなし。組織や人、目的志向で動ける
勝者になるリーダーは最終的な目標から目を離すことなく、最初に笑われても「最後の最後に笑えばいい」と考えている。勝者は笑者だ。

⚪︎トリックスターリーダーシップ5つの原則
アンビバレントー子どもみたいな大人。好奇心、情熱をもつ。
創造的破壊ー秩序を壊し、新たな世界をつくる。
したたかさー人を欺き、コトを前へ進める。
異なる世界をつなぐー人と人をつなぐ。
転化と統合ー失敗を笑いに転化し、前へと進む。失敗は将来に向けての学習。失敗と人とは切り離す!
→おれにしたたかさはあるか?
→人の失敗を喜んでいるよーなところがある>_<

第2章 日本人は、笑われてバカにされて強くなった
日本人には劣等感があった。そこで、他の国の良いところを真似ようとする働きがでた。良いとされることを取り込み、いままでの常識を断絶し前へ進む力がある。
尊敬できるリーダーがいたら「どんどん真似る」

日本人のリーダーには謙虚さが求められる。どれだけ優秀で強いリーダーでも謙虚さと優しさがないと周囲はついてこない。
そして、「笑い」は周囲の空気を和らげる。トリックスターリーダーは自分を愚か者キャラに設定できるしなやかさな心を持つ。

第3章 ピンチにこそ笑われるリーダーが真価を発揮する
リーダーは臆病であっていい。

危機回避の5つの原則
最優先課題に全精力を集中させるーまずは目の前の課題にとりくむ。終わったあとのことは、終わったあとに考える。
最良の行動をとるためにルールを破る勇気を持つールールに縛られず、正しいと思う行動をとれる。
「成功の確率」を心配するより「行動の量」を高めるー何もしなければ、何も変わらない。
最前線の自律的な行動を支援するために悪役を買って出るー人の信念を守る。
危機を乗り越えられることを信じぬくー最後は根性。信じる力。
第4章 笑われながら時代を切り拓いたリーダーたち
ニッコロ マキャベリ
織田信長
坂本龍馬
本田宗一郎
スティーブ ジョブズ
高橋みなみ
稲盛和夫

彼らのリーダー像を描く。
彼らにあるのは、本当に大事なことを見失わず、やり方はそれぞれとしてもそれを周囲に伝えたり行動するエネルギーがある、ということ。

神は決して苦しみだけをよこさない。苦しみには楽しみを必ずつけてよこす。
自分の本性、ありのままの自分を認めシンプルに表す。
「地位が人をつくる」リーダーという立場が、リーダーをつくる。→そのとうりだと思う。
対立は対話によって解消される。

第5章 笑われても前に進むリーダーになる五つの思考
①LAL思考ーリーダーを演じると考えればタフになれる
Leader Act Leaderーリーダーはリーダーを演じる。尊敬するリーダーの良い部分を盗む。そしてマネしてみる。

②二刀流思考で境界を越える
相対する可能性についてオープンであろうとする。
「マイ常識」を疑い、自分が「非常識」としているゆらぎの領域から変革のヒントを得ようとする。
否定は肯定の法則ー否定のなかに認めたくない肯定が潜んでいる。
「こうしたほうがいいのでは」と、少しでも思ったらその日が吉日。

③清濁併呑思考ー悪に手を染めるから、本当に正しいことができる。
誰にでもいい顔は、だれのこともよくできない。

④多異多幸思考ー多くの異質をつなげて、多くの幸せを生み出す。
境界を越えた場での人との出会いが創造性を育む。

⑤ラストラフ思考ー笑われるリーダーこそが最後に勝つ!
大きな志、小さな志を統合させ本気で信じることを明確にし、自分を駆動させるエンジンに仕立てあげていくことがこの思考の前提。
リーダーに「どのような能力が必要なのか」と心配するよりも、「どんな哲学をもっているのか」を気にかけたほうがよい。

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2015年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

リーダーは、ときにトリックスター、道化師、いたずら者のとなり、自分を愚か者のように、見せることも必要。

リーダーは、強く、信念をもち、屈強なイメージがあるが、そのような強さだけめは、批判されたときに、もろく崩れてしまう。
それより、しなやかな強さをもったリーダーの方は強い。

リーダーの適性とか言うけど、リーダーを演じることや、自分なりのリーダー像でやっていけるリーダーの方が、素質がある。

メロンはメロンのまま、りんごはリンゴのまま一流のリーダーにになれる。腐ったメロンより熟れたりんごのほうが美味しいし、人を魅了する。

書き方としては、神話や神々の話がでてきたり、表現が難しかったりするんで、読みづらいとこもあったけど、書いてある内容はすごくよかった!

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2013年12月02日

Posted by ブクログ

しなやかなリーダーと言う出だしの言葉は共感できたが、前半は文章に具体例が乏しく、「それで?」と思うところで終わっていたり、内容が心に入ってこない。
それでも、何か吸収できる言葉は無いかと心を開いて読み進む。後半は著者のリーダー育成のノウハウも盛り込まれた内容になっており、得るものもあった。

下記良かった箇所抜粋

異質を認める敬意

やりやすいことをやるのは間違いにつながり、難しいことをやるほうが正しい結果につながる。

阪神・淡路震災時陣頭指揮をとった精神科医の言葉「有効なことをなしえた者は、すべて自分でその時点で最良と思う行動を自己の責任において行った者だ」「指示を待ったものは何事もなし得ず、統制、一元化を要求したものは現場の足をしばし引っ張った」

幸運の女神は最も準備するものに微笑む

仕事の報酬とは、仕事の体験そのものだ

リーダーシップとは誰もが持っているものであり、その中に眠る力を解放することだ。内なる力を解放するのは、最後は自分自身だが、環境の影響も大きい。地位が人をつくると言う。リーダーという立場が、リーダーを作る

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2013年11月28日

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