あらすじ
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自らを高め、深め、なお「茶道」に憧れ続けるこころ―。社会心理学者にして茶人の著者が、独自の視点で茶の湯を読み解く好評エッセイ第二弾。茶事・道具・知・古人・上達・秘匿・侘び…といったキーワードをもとに茶道を分析する本編に加え、茶事の進行を紹介しながら、主客の交換、茶の湯の醍醐味を探る「五感の小宇宙」の一章を併せて収録。
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Posted by ブクログ
茶道心講をまとめた本。第二段なのかな。やはりいろいろな学び、気付きを得た。
侘びを超えた向こうにほんとうに美があるだろうかと緊張感を覚えるほどの断絶の哲学だったはず。
茶箱に手前を定めたのは玄々斎。
心理的個人差の概念のひとつに内向性と外拡性があり、内向的なひとは活動範囲が狭くても退屈しない性格パターンになる。外拡的な人は行動範囲が広くなる。内向的な人は古瀬戸や信楽などあいまいさのある道具を好むだろうという仮説。
俵万智の歌は古い歌の本歌取りがいっぱいある。茶も同様に会記から亭主の思考を辿る勉強をすべき。
亭主は心境の言葉にしにくい一端を道具立て、私見ではとりわけ茶碗に仮託する。映画おくりびとの石文の内向性と極めて近いものがある。
茶道具を心理学でいうポジティブなアンカーにする。亭主が「今日はこのお水指に縁起をつけていただきありがとうございました」と言うときなど好例。
求めている道具とまだ出会わないことも自己の成長につなげることができる。
岩﨑宗瑞氏の茶事を記録し、亭主と客の立場から感じたものを共有する試みは成功して素晴らしいと思う。
茶事は内向性の深さを外向的に共有する高度な社交の場。刻苦勉励は秘すべし。