【感想・ネタバレ】タイヤのレビュー

あらすじ

ナンセンスギャグの名手・吉田戦車による、16編の短編&中編、4コマ漫画「タイヤ」からなる作品集。小津安二郎的ほのぼのあり、ミクロの決死圏的SFあり、ロシアのアニメから触発されて生まれたというファンタジーあり、OLマンガあり……シュールな笑いを存分に堪能できる、盛りだくさんの一冊!

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Posted by ブクログ

このひとの言語感覚は本当にいつも驚かされる。
ことばの意味といふものが、これほどまでに不可解なものだといふところまで連れていつてくれる。しかも、それを叫んだり苦しませたりするのではなく、極めて軽妙に成すところが、稀有な点である。
5歳児やうさぎが課長であつたり、OLが男だつたり、兄(父)が嫁にいつたりと、一見すれば何が起きてゐるのかわからないほどの状況であるが、うさぎ語の理解できる相手や人間もどきであるならこうした状況は何の不思議もなく成立してしまふのである。一体意味とは何なのか。否、何が一体意味なのか。キャロルのナンセンスと同じ場所に辿り着く。

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2018年05月27日

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