【感想・ネタバレ】ファッションビジネスの魔力のレビュー

あらすじ

「売場は生きている」「理論より実践」をモットーに、ファッションとは何か、流通とは何かを具体的に示した第一級のビジネス書。

業界の第一人者である著者が初めて明かす、現場からつかんだ“売る”哲学のすべて。

第1章・日米ファッションビジネスの違い
第2章・デザイナー成功の条件
第3章・プロのバイヤーを育てる
第4章・東京発世界に向けて
第5章・念願のマーチャンダイジング
第6章・お客様本位の企業目指して
(目次より)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ビジネス書で涙を流したのははじめて。太田伸之さんのファッション業界での活躍やファッションビジネスの醍醐味がわかりやすく書かれていて、とてもよかった。

0
2012年05月06日

Posted by ブクログ

Fashion is the Game named Business.
この言葉に限る。右脳と左脳をフルに活動させて、仕事をゲームのようにエンジョイする、それがファッションビジネスである。そして常にお客様の立場にたって考え、お客様の気持ちをファッションで豊かにする。これがファッションビジネス。いやぁ・・・ずっと忘れずにいよう。

<以下気になった部分>

・ファッションビジネスはギャンブル性があるからリスクが大きく、同時にスリリングで面白いから楽しめ、と。そして、気候変化、トレンドの潮流、消費マインドの変化を的確に読み取り、日々の売れ方、収益、、在庫状況に細心の注意を払いながら、値上げや追加発注のタイミングを緻密に計画、臨機応変に対応するのがファッションビジネスの原則だと教えてくれました。

・小売業としての自覚をもっと持ち、店頭重視を強く打ち出すべき。

・自分でセレクトした商品を自分の力で売り切る、それこそ小売業の原点であり、ファッション販売の楽しさはここにある。

・販売員は自動販売機ではありません、知恵も感情もある人間、販売のプロですから。営業振り分けの納品ダンボールを開けるまで、どんな商品が何枚届くかわからないのでは、店頭スタッフの士気はあがらないでしょう。

・意図のある発注を。
・メリハリのある大胆な発注を。一番肝心なのは、この大胆な発注を実売につなげるために販売員全員で何度も作戦を練ったこと、お客様へのアプローチ方法にも一工夫したことにありました。

・政治経済・為替などの一般社会情勢、業界全体や市場の動向、ファッショントレンドなど、私たちの周辺に転がっている情報を集める事がマーチャンダイジングの中でいかに大切か。

・日本のデザイナーが世界市場で欧米のデザイナーより小粒に映るのは、小売オペレーションや生産管理におけるダイナミズムのなさです。「デザイン」はあっても「商品」の意識が薄い。

・ファッションはどんどん変化する。生きたテキストを使い、激しい変化の方向性やそのものごとの本質をつかむ、市場変化を見逃さない感度の良いアンテナ、ものごとを見極める確かな目を訓練する必要がある。

・商品を科学する思考
・商品の属性をキチンと語るクセをつけよう。素材の成分、織り方、染め方、加工方法、そして商品の形状、着丈、袖丈、袖口やポケット、切り替えなどディティールをしっかり説明できなければいけません。人によって受け取り方が違う説明は不可です。例えば、セクシーだの、フェミニンだの、エレガントなどの個人の感じ方で左右されるものは共通言語ではない。

0
2011年02月20日

Posted by ブクログ

イッセイミヤケの社長が書いた、ということもあり書店で見てそのまま購入。
海外で経験を積んだ著者が日本のファッションビジネスを少しずつ変えていくエッセイ。日本と他国のファッションビジネスの違い、ファッションショーの確立、大型百貨店の店舗、社員、マーケティングの改革に主に言及している。
読み終わったあとにイッセイミヤケの社員の対応を思い出し、ジーンと来た。

0
2010年04月17日

Posted by ブクログ

父の友人でもあるイッセイミヤケの太田さんの本

バイヤーという職業に関心をもち、やってみたいと思えたおもしろい本

デザインもファッションも表面はとっても華やかな世界だけど実際はとてもシビア

だがさまざまな人を魅了するマーケットであることは絶対に否定できない

マーチャンダイザーという職業がデザイナーと同等な立場で認められつつある

0
2010年03月10日

Posted by ブクログ

イッセイ・ミヤケ社長の、30余年に渡るファッションビジネス界での歴史。アメリカ仕込みのビジネス手法で、旧態依然とした日本の業界に飛び込み、百貨店やベンダーの古い商習慣や人々のマインドという壁を壊していく話。日本/アメリカのファッションビジネス業界の歴史や相違点を俯瞰的に理解できる良書。自分がこの業界に転職する直前なので、非常に参考になった。
*ファッションビジネスは、生活者のちょっとした心理や情緒の変化に大きく左右される、ゲームだ。(だから楽しめ、挑戦しろ)
*仕事の起点はいつも現場、ビジネスの物差しはお客様目線
*MDはセレクターではない。クリエーションをビジネスにするマネジメントを行う人
*商品の詳細を掌握してなければ、売れなかった原因の究明はできない
*ショーで発表するコレクションは、必ず商品化しなければ意味がない
*デザイナーではなく、常に顧客の方を向いて仕事をしろ
*「お試しになれますから」ではなく「どうぞお試しください」

0
2009年12月16日

「ビジネス・経済」ランキング