【感想・ネタバレ】夜と霧の隅でのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作、名前だけは知っていた。この作品ではないが、読むべき本として北杜夫の名前が上がっていたことから、初めて手に取ってみた。
表題作と他四つの短編で構成されている。
最初の、岩尾根にて…は、前半ただひたすら山を登っていく様子が描かれる。そこでちょっとモタモタしてて、なかなか進めてなかったんだけど、後半は1人の男との出会いから、会話が続く。夢幻のようなその出会いは、ふと能の世界にも通じるような気がしてきた。
事物の描写も大したものだけど、こういった会話でも読ませる作家なのだなと思った。
どくとるマンボウ、船乗りクプクプあたりはもしかしたら昔読んだことあるかもしれないが、内容は忘れてしまった。なんとなく明るい感じの作家というイメージが残ってたけど、今の歳になって読むべきものがある気がした。他の作品も手に取ってみたい。

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2023年08月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

精神障害者は殺処分すべしという極端な命令。抗う術は治療の希望を示すのみ。荒療治で患者を死なせつつも留まらない医師。彼のやり方を悪と同断するのは難しい。

精神患者に価値なしとの発想は武田泰淳の富士にも


そのほか、どんよりとした空気の短編が幾つか。

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2022年08月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 客観的に間違っていることを頑固に信じるのが妄想だ。でも誰だって客観的に生きているわけではない。個人だって国家だって民族だってそうだ。
 
 精神を病むと言うことが深く沈みきること、人間の持つ最も原始的な地場に帰ると言うことになるのかもしれない。

上記が心に響きました。第二次世界大戦中のドイツの精神病院を舞台に、精神病患者の心や脳に触れようとするものの、触れられない霞がかっているそれは何とも言えない小説でした。

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2022年02月04日

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