あらすじ
■「学校で学んだ世界史」は、本当に“真実”だったのか?
教科書に載らなかった事実、意図的に省かれた視点、勝者によって書き換えられた歴史──
本書は、私たちが“当たり前”として信じてきた世界史を根底から問い直す一冊です。
歴史は単なる過去の記録ではありません。それは政治・経済・宗教・権力と密接に結びつき、「誰が、どの立場で語るか」によって姿を変えます。
本書では、
・なぜ宗教対立は今も終わらないのか
・なぜ日本は植民地化を免れたのか
・なぜ戦争は「正義」の名のもとに繰り返されるのか
・なぜ独裁者は支持され続けるのか
といった現代ニュースの核心につながる問いを、「教科書では語られない背景」から丁寧に解き明かしていきます。
■ ビジネス書以上に“実生活で役立つ”世界史
経済危機、戦争、民族対立、情報操作──歴史を知ることは、情報を疑い、構造を見抜く力を養うことです。
SNSやニュースが溢れる今だからこそ、本書はフェイクニュースや偏った報道に振り回されないための「思考の武器」を与えてくれます。
■ 世界およそ70か国を訪れた著者による「生きた歴史」
著者は元高校教員・現役予備校講師として世界史を教え、さらにおよそ70か国を実際に訪問。YouTubeチャンネル「世界史解体新書」は累計2000万回再生を突破。
机上の理論ではなく、現地で見て・聞いて・感じたリアルな視点だからこそ、歴史が「知識」ではなく「実感」として腑に落ちます。
■ こんな方におすすめ
・世界史が苦手だったが、もう一度学び直したい方
・ニュースの裏側を理解したい方
・国際情勢・政治・経済を構造的に知りたい方
・思考力・判断力を鍛えたいビジネスパーソン
・教養として“深い世界史”を身につけたい方
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
タイトルは「教科書から消えた世界史」となっていますが、教科書から消えたに該当するところは最終章のところのみで、ほとんど記述は最新の国内外の事件や問題となっている情勢を世界史的な視点から経緯を解説してくれているようなものが多かったです。
最新の国内外の事件や問題となっている情勢について書かれているので、これから読まれる方には、この本は内容的には「教科書から消えた世界史」というよりは、まだ「教科書に書かれていない世界史」という理解で読みはじめられる方がいいかもしれないです。
現在の世界情勢をわかりやすく解説してくれてあり、とても読みやすかったので、こういう本に初めて触れられる方々にとっては新書という形式もありとっかかりやすい本だと思います。
本を読み更に興味が出れば巻末に著者が参考文献にしている茂木誠氏や宇山卓栄氏、渡辺惣樹氏、竹田恒泰氏の著作を読むことをお勧めします。
Posted by ブクログ
歴史を教科書を使って学んでいたのは、50年以上前になりますか。歴史は好きだったのですが、真剣に勉強したのは試験の直前のみ、試験が終わったら覚えていた内容はすっかり忘れてしまったことは、記憶に残っています。歴史の本を読むようになったのは、試験に追われることがなくなった社会人になってからでしょうか。
それ以来読書を続けていますが、この10年間くらいで、それまで定説とされていた「歴史の常識」が覆っているような気がします。少なくとも私のアンテナに引っかかるようになりました。この本もその一冊だと思います、これからも類書を読みながら読書を楽しみたく思いました。
以下は気になったポイントです。
・歴史には 人々が困難を乗り越えた 知恵や、 成功と失敗の法則が詰まっている。 例えば 経済の歴史を学べば バブル崩壊 や金融危機のメカニズムを知り、 資産運用や ビジネスの判断に役立てることができる。戦略の歴史を学べば リーダーシップや交渉術に活かすことができるであろう(p5)
・日本の歴代の女性天皇はある意味で「 中継ぎ」 であった 、自分のご子息に後をつかせるのではなく、 例えば 弟 気味などを継承者とした。 このようにして男系は途絶えなかった。 これに対して 女系天皇は「天皇の決闘を母方から継承した天皇」となるので、 万世一系が完全に途絶え 日本で初めての王朝交代が起こることになる(p24)
・皇室が126代 2700年続いた理由として、1) 天皇の果たしてきた 役割、 宮中の妻子を受け継ぎ 常に国民の幸せを祈っている、2)権力を握る人へ 正当性を与えてきた、3) 他国に支配された歴史がほぼない、4)日本国民に支持されていた(p30)
・ヒンズー教はバラモン教 から発展する段階で、仏教の教えや民間信仰を取り込んでいた、 そのため ヒンズー教を捨ててまで わざわざ 仏教を信仰する理由がなくなっていった(p39)
・イスラム教では エルサレムを 第三の聖地と位置づけている、 第一の聖地がメッカ、 第2の聖地がメディナ である(p53)
・ 日本が植民地にならずに住んだ理由として、1)日本が軍事大国で必要に強かった、2) 情報収集を重視していた、3)教育が庶民にまで行き届いていた、4) 欧米諸国から遠かった、 海に囲まれていた(p65)
・奴隷狩りに関してよく「白人が黒人を捉える」 というイメージがあるが、実際にはその多くはアフリカ 内部で行われていた。白人は武器を提供し それを購入したアフリカの一部の部族が他の部族を襲って奴隷をとらえて 売るという構図が多かった(p73)
・ユーゴスラビアは自力でナチスを撃退していたため ソ連の影響力は他の東欧諸国に比べて 相対的に強くはなかった、当時 ティトー大統領は ユーゴスラビアの社会主義化を進めるとともにソ連との連携を強調していたが、 最終的には 独自の社会主義 路線を選択し ソ連との対立が深まった。 ユーゴスラビアは東西冷戦のどちらの陣営にも属さず「 第三世界」の中心 国として存在感を高めていった(p85)
・2008年にコソボ は セルビアから独立を宣言したが反発する国が多く出た、 コソボ は もともとセルビアの自治州であったので それが独立をするということは、 中国やロシアにとって都合が悪い(p93)
・戦後「神道司令」によって国家神道が廃止され、神社は国家機関としての地位を失った、様々な用語 に規制が入り「アジア諸国を白人の植民地から解放し 大東亜共栄圏を確立する」という意味での「大東亜戦争」という言葉が消され、ただ「太平洋地域で起きた」という意味の「 太平洋戦争」 が使われるようになった。大東亜戦争という、日本の大義名分を肯定する言葉は 都合が悪かった(p105)
・中国の易姓革命とは、中国では「天(天帝)」と呼ばれる 至高の存在がいて、その店名を受けて中国の土地と人民を支配する人物を「 天子」と呼ぶ。しかし 天子が悪性を行い 徳を失った場合 天は、天命を革め(革命)別の有徳者を 天子とし、 当事者の姓が易わる(易姓)ということになる。例えば 隋では「楊」が天子であったが、 李氏の唐に変わった(p147)
・ モスクワ 大公国は領土を拡大していったが、 東砂夫人居住区の西側に、リトアニア・ ポーランド・ ハンガリー と言った 周辺諸国が侵攻を始めた、 リトアニア= ポーランド王国はカトリックを信仰していた、東スラブ人 居住区 を支配したことで カトリックの文化が入ってきて、 ウクライナ人となっていった、 一方支配されなかった ロシア人の地域は影響が少なかった(p177)
・ 1922年、 ロシア・ ウクライナ・ ベルラージ・ ザカフカースという社会主義国となっていた 4 共和国が連邦を組み ソ連が結成された。 しかし 実質的には ロシアが他国を支配している状態であった(p181)
・中国が チベットを手放さない理由として、 水資源の確保がある、 チベットは、 長江・黄河・メコン川・ ガンジス川 など多くの大河の水源地となっている。 中国は水が不十分なので チベットにダムを建設し その水を国内に供給している(p215)
・ジンバブエでハイパーインフレ となった原因として、1) 労働者の反乱を恐れた政府が企業へ賃金のアップを強制した、2)大統領が 選挙費の捻出のために大量の紙幣を刷った、3)・白人から農地を強奪することを合法化した、4)外資系企業の株式の強制譲渡を命じた(p249)
・ 歴史を学ぶ理由として、1) 日本の現状や国際 情勢を理解する、2) 自らのルーツを知り、自国に誇りを持てるようにする 3)時代や地域を超えて物事を考えるトレーニングをする(p347)
・19世紀後半 第2次産業革命が起こっていた時 スタンダード石油 会社を作ったロックフェラーは 労働力不足に悩み「 文字が読めて早く作業をする優れた、 それでいて従順な労働者が欲しい」を考えていた、 すでに 奴隷解放宣言が出されていたので 奴隷を用いることができなかった そこで子供たちを集めて従順な労働者を養成するべく 教育をするためにロックフェラーは大金を投下した(p 347)
2026年5月27日読破
2026年6月8日作成