あらすじ
このピアノの周りに、いつも笑顔が咲きますように――。ショッピングビル「まーる」の広場に置かれた一台のピアノ。「ご自由にお弾きください」という看板に促されるように、様々な人がそのピアノに触れ、演奏を奏でていく。仕事を辞めて子育てに専念してほしいと夫に言われて悩むパート店員、演奏動画を投稿する高校生とその姿に心ひかれたクラスメイト、亡き妻のために思い出の曲を練習し始めた老人……かかわる人々の人生を少しずつ変えていたそのピアノが、撤去されるという話が出てきて――。
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Posted by ブクログ
読み終わる度温かい気持ちになる作品でした!
ショッピングモールのピアノを中心として、色々な立場の人たちが紡ぎ出す物語に、なんか僕も登場人物になって、ショッピングモールに通いながら、ピアノを楽しむ人の気分で読んでいました。各章ごとに考えさせられることも多く、章が終わる事に登場人物達と一緒に優しいため息がつける時間が大好きでした。
同じショッピングモールが舞台なので、各章に章と章の繋がりがあり、そういう伏線も面白かったです!
Posted by ブクログ
ショッピングビル「まーる」の広場に置かれた一台のピアノ。
ご自由にお弾きくださいという看板に促されるように、今日も誰かが音を響かせている。
5つの短編集になっているが、どれも心に染み込んでくる。
最初のシューズショップの店員さんが、聴いていたのは最後の曲に繋がっていたんだという…そう思うと改めて誰かの耳に残る曲というのは、その人の気持ちまで救うこともあるんだと気づかされた。
弾いた人も聴いた人にも、かかわる人々の人生に影響を与えていくピアノの存在価値をとても感じられた。
①「星に願いを」〜シューズショップのパート店員の悩み
②「バウムクーヘン」〜小学時代にピアノを弾くことをからかわれた30歳独身男性
③「アニソンメドレー」〜演奏動画を投稿する男子高校生
④「愛の夢 第三番」〜「まーる」事務員女性の思い
⑤「When You Wish Upon a Star」〜亡き妻のために思い出の曲を練習する老人
Posted by ブクログ
ストリートピアノというと、有名なYouTuberが上手に弾いて注目を集めたり、逆に下手な演奏で苦情のもとになる、そんなイメージ持っています。
この小説の中のストリートピアノはそんなイメージと異なり、生活の延長として、心の潤いとなるもの。ピアノの音にはその人が表れると言いますが、それを受け止め方にもその人の生活や悩みが表れます。
だから、特別に上手い演奏でなくても、聴き手の気持ちに触れ、心を動かします。
この本の中の
その人にとって当たり前にしたことが、誰かにとっての救いになることがあるんだろうね
という言葉がとても好き
この言葉こそがストリートピアノがある意味だと思うから
Posted by ブクログ
読んだら前向きな気持ちが自然と湧き出る1冊。
古びたストリートピアノに込められた温かな気持ちが伝播して、訪れる人々の人生に優しさと前向きな気持ちを届けてくれる優しい物語でした。
毎話ただほっこりするだけでなく、誰もが感じたことのあるような身近な悩みや気持ちに触れながらストーリーが進むので、いろいろ考えるきっかけをもらった。読み終えた時には、主人公たちと一緒にじんわり温かな気持ちに包まれました。
エピローグまで全部読み終えて、もう一度最初から見返すと、最初から繋がった気がして感動が凄かったです…!
各章の中に散りばめられた伏線を見つけるのも面白くて、何度も読み返したくなる素敵な作品でした。
Posted by ブクログ
どの章もとても暖かくなる、そんなお話。
ストリートピアノを通して、それぞれの悩みや想いが、ゆっくり解けて未来へ進むための一歩になって、じんわり心が暖かくなりました。
とても読みやすくて、一日で読み切った私です
(*´◒`*)
ちなみに私は5章のお話が好き