【感想・ネタバレ】荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟【帯カラーイラスト付】のレビュー

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物語の存在意義

一部ご紹介します。
・エンターテインメントの基本は「サスペンス」にある。
サスペンスとは、気がかり・不安な状態をさし、ハラハラドキドキさせることである。
・良いサスペンスの条件=「謎」「主人公に感情移入できる」「設定描写」「ファンタジー性、非日常」「泣ける」
・生きていれば、どうしても人生の醜い部分や世界の汚い側面に遭遇する。
人は誰でも、何かしらの不安を抱えて生きている。
不確実な未来というサスペンスの中を生きている。
この現実世界の不安を癒すのが、ハラハラドキドキさせるサスペンス映画ではないか。
どこの世界にも不安はある。それを感じているのは自分だけではないということだ。
共感することで癒される効果がある。
・なぜ世界に多くの物語があるのか。なぜその多くがただ幸福を描く話ではないのか。
それは負や暗黒面を描くのが、物語の果たすべき一つの役割だからだ。
「人間」とは、家族や仲間、友人、恋人のことを何よりも大切にしている存在だ。
それこそが人生に目的を与えてくれる。
しかし、何かとても大切なことを決断する時、あるいは病気になった時、
空腹な時には、結局のところ人間は「ひとりぼっち」である。
「ひとりぼっち」は、サスペンス映画やホラー映画で描かれる状況そのものだ。
サスペンス映画やホラー映画は、そういった寂しさに打ち震える恐怖を癒す。
その癒しこそ、映画を観ることで得られる「理屈抜きの楽しみ」「有意義な時間」ではなかろうか。
「ひとりぼっち」でいることの恐怖に打ち震えるからこそ、
人は、身近な付き合いから人類の共存共栄、平和まであらゆる人間関係を大切に考えるものだ。
そしてそこに、サスペンス映画やホラー映画が存在する哲学的な意味もあるのではないか。
それらはときに、人間に与えられた恵みだともいえるのではないか。

大脱走:脱獄はスポーツ

ミスティック・リバー:イーストウッドその1。生まれてきたことの悲しみ。

許されざる者:イーストウッドその2。西部劇。

ダーティ・ハリー:イーストウッドその3。はみ出し者の刑事。

危険な情事:ストーカー誘う女

スラムドッグ$ミリオネア:スラム街の現実。

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2022年09月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良い物語にはサスペンスがある
①謎
②主人公に感情移入ができる
③説得力のある設定描写
④ファンタジー性(現実では体験できないものがある)
⑤泣ける
映画の観方や作り手の意図やテクニックに気づき、映画を楽しめる方法が書かれている。
物語を作る人にはとても役に立ちそう
オススメ映画の見どころやどうして面白いと感じるのかを解析されていて為になります

【瞬読毎分13230文字】

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2020年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

漫画家らしい視点と分析で分かりやすく的確にまとめられた映画評。物語の創造性や独創性、構成力などの作り出し方にも触れており、荒木さんの熱と真摯な姿勢が伝わってくる。

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2013年08月20日

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