【感想・ネタバレ】イスラーム教 「異端」と「正統」の思想史のレビュー

あらすじ

「最終預言者」ムハンマド亡き後、「信仰」の正しさは誰が決めるのか。あくまで信仰の純正性を追究する「極端派」、生活との「妥協」を計るその他の多数派。イスラーム教は両者の対立・抗争のダイナミズムから誕生した。イスラーム教形成のプロセスを根源から考察し、ムハンマドが創始した新たなる宗教がスンナ派、シーア派に分かれ、われわれの知る「イスラーム教」になるプロセスを読み直す、スリリングな思想史の登場。

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Posted by ブクログ

イスマーイール派などの研究で知られる著者が、イスラームにおける「異端」の成立過程を分析し、検討している。文章が堅く、難解で、やや専門的なため予備知識が必要だが、冷静な筆致で特にシーア派のついて、学術的視点から検証している。

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2010年08月02日

Posted by ブクログ

イスラム教シーア派の立場からイスラム教の分派成立の
歴史について書かれた本。イスラムと一口に言っても
様々な立場、考え方があること。イスラムにおける分派
のメカニズムなどがわかりやすく書いてあった。

全体として丁寧にわかりやすく書いてある本だとは思う
のだが、さすがに歴史を扱うとなるとイスラム系の人名
がなかなか頭に入らなくて難儀した(苦笑)。

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2014年11月16日

Posted by ブクログ

イスラム教の宗派である、シーア派の視点から、イスラム教成立から、教理等が確立していった11世紀までの流れを追った作品。

自分ではイスラム教もそれなりに理解したうえで読んでみたつもりだが甘かった。まだまだ宗派や学派などの基礎知識が足りず、理解することはできなかったような気がする。

もう少し周辺的な基礎的な言葉を学んだうえで再読しようと思った・

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2012年08月10日

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