あらすじ
「最終預言者」ムハンマド亡き後、「信仰」の正しさは誰が決めるのか。あくまで信仰の純正性を追究する「極端派」、生活との「妥協」を計るその他の多数派。イスラーム教は両者の対立・抗争のダイナミズムから誕生した。イスラーム教形成のプロセスを根源から考察し、ムハンマドが創始した新たなる宗教がスンナ派、シーア派に分かれ、われわれの知る「イスラーム教」になるプロセスを読み直す、スリリングな思想史の登場。
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Posted by ブクログ
イスマーイール派などの研究で知られる著者が、イスラームにおける「異端」の成立過程を分析し、検討している。文章が堅く、難解で、やや専門的なため予備知識が必要だが、冷静な筆致で特にシーア派のついて、学術的視点から検証している。
Posted by ブクログ
イスラム教シーア派の立場からイスラム教の分派成立の
歴史について書かれた本。イスラムと一口に言っても
様々な立場、考え方があること。イスラムにおける分派
のメカニズムなどがわかりやすく書いてあった。
全体として丁寧にわかりやすく書いてある本だとは思う
のだが、さすがに歴史を扱うとなるとイスラム系の人名
がなかなか頭に入らなくて難儀した(苦笑)。