あらすじ
ごく普通の中学生・沙和子(さわこ)は、ある日、ひとけのない学校の一室で彼氏の光太(こうた)にセックスを強要されているのをクラスメイトに目撃されてしまう。そのことから沙和子の日常は地獄に変わる……!! 心を刺すリアル! 今、わたしをいじめているのは、昨日までの友だち――。魂を揺さぶる衝撃の問題作!! 人はビタミンがないと生きていけない。 あなたのビタミンは、なんですか――?
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Posted by ブクログ
これまた尋常ではないけど,いじめに立ち向かう漫画。ライフはまだ続いてることもあってか,ビタミンの終わり方はスカッとするし,ほんとに感動の一言だと思う。途中はほんとに可哀想で泣きたくなるし,頑張れって言いたくなるくらい痛々しいけど,やっぱりすごく読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
寝る前に読んだのはまずかったかもです。いじめの描写がキツくて夢に出てきそうな...。上げて落とす感じがグロいかったです。
それでも親を安心させようと精一杯のことをしたり、夢を思い出して努力する強さがかっこよかったです。
Posted by ブクログ
「ライフ」のすえのぶけいこ先生の、初連載の作品で、テーマは「ライフ」と同じく「いじめ」。
主人公の沙和子は、彼氏との関係から、クラスの周りの生徒たちから嫌がらせを受けるようになり、次第にそれはエスカレートしていく。
先生は「昔はよくあったことだ。強くなれ。」と何も分かっていない。
学校に行くことのできなった沙和子を親は、
「学校にも行けないようじゃ社会に出てもやっていけない」「逃げてもなにも変わらない」と、追い詰める。
ものすごく理不尽で、どうにもならない。
それに救いもみあたらない。
悔しくて、悔しくて、「明けない夜」が欲しくなる。
人を傷つけても学校に行っている奴が勝ちだ。
学校行かなくちゃ夢もみちゃいけない。
沙和子にとって、そんなとき忘れかけていた「ビタミン」が「漫画を描くこと」だった・・・。
作者の想いを丁寧に正面から訴えたリアルな作品で、読者の胸に重くのしかかってくるものがあった。
同時に、思うこと学ぶこともいくつかあった。
「逃げる」ということは、ほんとうは「逃げる」ことだろうか?
むしろ「逃げる」ということが、ほんとうの意味で「戦う」ことになっているし、「逃げない」ことでもあることだってあるのではないだろうか。
「逃げる」ことも立派な選択肢なのである。
ひょっとしたら、人生にはこの漫画ほどまではいかないまでも、どうしようもできない理不尽で悔しいことはあるかもしれない。
だけど、沙和子は自分のやりたい夢を見つけて、その道を貫くために動き出す。
絶望に立たされたときも、「自分の好きなこと」を見つけ、それに向かって進んでいく姿勢が明日をつくっていくきっかけになる。
でもやはり、人は誰かの支えがなければ生きてはいけない。
最後に沙和子を支えたのは、はじめは理解を示してくれなかった家族の思いやりだった。
「ライフ」でもそうだけど、歩も、この沙和子も強いね。
思っても実際に行動できる人なんて、いろんなリスクとか恐れがあって本当は少ないはず。
卒業式の日に、いじめたやつが「ごめん」と言って渡したノートを外にほおり投げ、
もらった卒業証書をビリビリに破り捨てるシーン
かっこいい!!
Posted by ブクログ
いじめについての漫画。かなり衝撃的です。
読みきり漫画なのでライフよりまとまってる気がします。
主人公の成長っぷりが凄く良い!!
好きな事をみつけて頑張る姿勢とか母の変化なんかもじんと伝わってくるものがあります。
決して面白い!といえる話ではないけど、読んでみる価値はあると思います。
Posted by ブクログ
いまドラマ化にもなりつつある”ライフ”を書いた人のライフ前の作品です
これを読んで気に入ったので”ライフ”を購入しはじめました。
最後はぼろ泣きした記憶があります(w
Posted by ブクログ
いじめの辛さから登校拒否になり、精神不安定になった主人公が自分の1番好きなことを見つけ、いじめと戦い強くなっていく物語。主人公の強さと考え方に感動しました。
Posted by ブクログ
こーゆうコトが、実際ドコかで起こってるんだよね。ただ単に『面白い!』って気持ちだけでは読んじゃいけないと思う。でも、最後に主人公は自分のやりたいコトを見つけて、輝ける方法を手にして良かった!
Posted by ブクログ
とても辛くて残酷な漫画。辛い現実に打ちひしがれる主人公の姿は思わず目を背けたくなってしまう。でも辛いだけの話ではなく、そこに希望を見つけ出して乗り越えていくラストには思わず涙が込み上げて、ボロボロ泣いてしまいました。
Posted by ブクログ
受験を目前に控えた中学3年生鑓水佐和子がイジメのため不登校に追い込まれ…
前半はほとんど「ライフ」と同じ話。コンパクトな作品のため「ライフ」のように
描写が暴走してないからイジメの場面など辛いながらも鬱にはならず読める。
しかし「ビタミン」という作品の素晴らしさは
佐和子が「漫画家になる」夢を持つことがきっかけで
無理解な母親、不登校に対する世間の偏見を乗り越え
自分の道を歩んでいこうとする後半の展開にこそある。
佐和子が自身のイジメ体験を漫画に描くところなど
たった2ページしかないが実体験から作品を書いているであろう著者の
「勇気と決断」が読んでいて直に伝わってくる。
物語のラスト、自ら卒業式に参加する佐和子の凛とした表情、
そして彼女の「ある行動」には心底カタルシスを受けた。
前半の暗さを補って余る爽快感!
自分が大人になってから鬱病になり社会復帰に
同様の苦労をしたのでこの作品の真摯さには本当に感動した。
学校やイジメから逃げることは構わない、
大切なのは自分自身から逃げないことだ、ということをこの作品は教えてくれる。
んで、これが良かったら「ライフ」を…と言えないのが辛いのよねえ。
こっちは真摯さが過ぎて恨みつらみがぶちまけられちゃってるもんな。
「ビタミン」の方はイジメや不登校に悩んでる人にとって
力になる内容だから一読してみてはいかがでしょうか?