【感想・ネタバレ】刀圭のレビュー

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Posted by ブクログ

中島要さんの「刀圭(とうけい)」(2010.9刊行、2013.4文庫化)を読みました。長崎帰りの若き蘭方医・井坂圭吾23歳を中心に、仁助長屋の人々、大きな薬屋、吉原花魁などの人間模様を描ききった力編、中島要さんの長編デビュー作なんですね。読み応えがあるといいますか、心が大きく揺さぶられました。刀圭とは、薬を盛るために使う匙(さじ)の別名だそうです。いつの世も厄介なのは「貧」という名の病。そんな中、自分のことはいつも後回し、いつも患者のために頑張る圭吾とそれを見守りサポートする人々~。穏やかなラストに大拍手

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2018年02月10日

Posted by ブクログ

いいねぇ。こういうの好き。
江戸の奮戦するお医者さんを描いた逸品。
みをつくしお医者さん版、ってかんじか。

泣かせもタメもいいし、話のテンポもいい。
シリーズ化して欲しいなぁ。

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2014年03月29日

Posted by ブクログ

電車で読むのに最適。でも、夢中になりすぎて降り損ねそうになったので、注意は必要。
余一とお糸の始末屋シリーズでハマり、他の作品もと手にした一冊。
初の長編とは思えないおもしろさだった。
とはいえ、疫病の流行、永代橋の崩落事故、貧しい人々の日々の苦難など、暗い側面もしっかり描かれていて、印影の深い作品だった。

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2024年03月29日

Posted by ブクログ

自分で読みたくて手に取ったわけではないが
読んでみるとよかった。
読みやすい。

若い医者・圭吾の話。

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2017年06月25日

Posted by ブクログ

リアル本屋に行ったら丁度改装中で、文庫本は全部が平積み状態。その中でこの表紙が目に入りました。「初々しい。これがこの本を読んだときの、第一印象だった」そんな解説を読んで買ってみました。中島さんは初読みです。
表題の刀圭は医者や医術を意味する言葉。江戸の長屋で貧しい人を相手に無料に近い医療を続ける若い医者・圭吾を主人公に、青臭い理想論と挫折、そして復活が描かれます。
確かに「初々しい」かな。悪く言えば稚拙さのようなものも感じます。人物の発言や直接的な言葉での心の動きの説明など。しかし、読後感は爽やかでなかなか良いものです。
「爆発的な著者の伸長」と解説にあったので、さらに何冊か読んでみたいと思います。

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2016年05月29日

Posted by ブクログ

書店でなにげなく手にして買った作品だが当たりだった。語り口と会話がすばらしい。説明的な叙述がほとんどなく、シーンの積み重ねで物語が進行するスタイルには先に読み進めさせる力がある。
否定的に書かれていた人物たちが次々と好人物だとわかるエピソードが積み重ねられて読後感はかなりいい。

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2013年04月22日

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