【感想・ネタバレ】思春期のアイアンメイデン3巻のレビュー

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Posted by ブクログ

設定が設定なんでエロいんだけど下品さや下卑さを感じない絵柄、“可孵化”の秘密にテンポよく、説得力のある過程を踏んでいく、少年漫画らしいハラハラできるストーリー、これらも、『思春期のアイアンメイデン』を面白く感じる理由であるが、私が、この漫画を好きな理由は他にある
多感、その一言に尽きる、男子中学生の、自分の本当のキモチを誤魔化すどころか、全く気付かずに、好きな女子に対して、滑稽なまでに痛々しい言動、対応、感情のぶつけ方をしてしまう、後悔・葛藤・絶望を綯い交ぜにしてしまったカッコ悪い所を、鮮やかに描いている点が、何よりも好きなのだ
泣きまくり、割った額から血を垂れ流し、全力疾走の末に山頂で、ようやく認めた「好き」を叫び猛るシーンなど、青春、いや、正に思春期を表しており、最高
読む人によっちゃ、自分の黒歴史を、鎖や釘、溶接で厳重に封じ込めて、心の奥底に沈めた箱を引き上げられて、強引にブチ開けられて発狂しかねない
だが、私たちは思春期、青春を経て、みっともなく足掻きながら、大人になろうとしているのだ。ならば、昔の恥ずかしい自分と真正面から向き合うべきだろう
あと、これはあくまで、私個人の意見であるが、私は仁科のような、台詞や所作、何より、笑顔が胡散臭い男を、漫画でも現実でも信用しない
散々、最悪な所を好きな娘に曝しちゃったのだ。最早、失って怖い物もあるまい
真山くんには是非、みっともなく足掻いて、無茶苦茶にもがいて、思春期だからこそ許される無鉄砲で考えなしの実直な行動で成果を出して、男としての名誉挽回を図ってもらいトコだが・・・
この作品に限らず、大抵の不可思議な現象の解明に繋がるキーパーソンってのは、真山くんのような自分がカッコ悪いって、ちゃんと自覚できてる男だからな、“可孵化”に関しても、案外、彼の暴走が吉と出るかも知れないな

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2014年05月08日

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