あらすじ
その現象、本当に怪異の仕業?
(あらすじ)
神奈川県にある総合応用科学研究所(略称:ICAS)では主に中小企業の技術サポートや、国や自治体からの委託業務を請け負いながら、個人からの依頼にも対応している。そんなICASのなかで、不可思議な現象についての相談事を日々持ち込まれる部署が、奇異事案科学分析課。亡くなった祖父の声が聞こえる絵画とは? 大学に出現する首なし幽霊は本当に存在するのか。村から体調不良者が続出するのは祟り神のせい? 好奇心旺盛な研究員の彩野ヒカリとアルバイトの大学生・航は、ICASに持ち込まれる謎を科学の力で解明する!
【著者について】
新藤元気(しんどう・げんき)
1993年、愛知県生まれ。筑波大学大学院数理物質科学研究科修了後、科学捜査研究所に入所。 現在は半導体メーカーに勤務。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉作品『久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』で2024年にデビュー。他の著書に『爆弾魔 科学捜査研究所物理係』(以上、宝島社文庫)がある。
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Posted by ブクログ
表紙に描かれている人数が一気に出てきたら、キャラ把握が大変そうだなと思っていたら、順番に出してくれたので、混乱はなかった。
助かる。
絵画から声が聞こえてきたり、幽霊騒ぎだったり、閉鎖的な村での集団感染だったりなど、オカルトや因習村的な事件を科学的分析で解き明かしていく物語。
自分も仕事で使用する機器が多数登場してテンションが上がったが、割と専門的な装置も分かりやすく噛み砕いて説明してくれていたので、馴染みのない人でも感覚がつかみやすかったのではないだろうか。
自分では、なかなかああも噛み砕いては説明できる気がしない。
分析は専門的ながら、事件のトリックそのものは割とシンプルなものが多かった印象。
最後の事件以外。
なので、どう分析すればいいのか分かれば、後はさくっと解決していたような気がする。
最後の事件以外。
最後の事件は、メンバー総動員で得意分野を活かす展開で熱かった。
意外に主人公くん、役に立つ。
分析手法に重きを置いた話としつつ、主人公くんの進路に関する話も重点が置かれていたように思う。
就活での苦悩、老舗和菓子店を営む父親からの圧力、同級生との差などなど。
悩み多き大学生の一面も、割とページ数を割いて描かれていたのは印象的だった。
物語の最後に、彼は一つの答えを出すので、ぜひ事件の結末と共に彼の決断も見届けてほしいと思う。
Posted by ブクログ
・面白かったです。ライトなガリレオという感じ。
・専門家の監修も受けて作られた、科学知識を活かしたトリックは4話とも完成度が高い。
・キャラ立ちもよいのでもう少し読みたくなる
・九重ちゃん周りは作者さんの筆も乗ってるように感じた。もっと活躍を見たい
・逆転裁判や都市伝説解体センターのようなゲームっぽさもあるかも。
・引っかかったこと2点、好みの問題かもしれないが
・1.主人公が独白内においてヒカリに対して終始偉そう(自己肯定感の低いキャラなのに、知識も立場も上の相手に対してやたら上から目線)
・2.因習村チックな話があるが、昨今の因習村批判を踏まえないあまりに無邪気な田舎怖い描写
・これは作者さんは悪くないのだが、帯だけ見て怪異が出ると思ったが、すべて合理的説明のつくものでそこはやや肩透かし
・などと言いつつも楽しめたので、続きがでたらまた読みます