あらすじ
耳を澄ませばウグイスが鳴いているし、草笛をねっしんに吹く人もいる。カラスがマヨネーズのふたを開けられないし、鈴虫がケンカの仲裁をする。たまには梅の花や蓮の花の香りを聞いて、蛍や流れ星を見た夜もある。そんな二人のなんでもない日常がしみじみ笑えて面白い。笑う探検隊・シンボー夫妻の、茶碗も笑うエッセイ集。
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Posted by ブクログ
2004年刊。タウン誌「月刊日本橋」連載分より48篇。
書名の「茶碗」は夫婦(めおと)茶碗のこと。シンちゃんとツマ文子のゆるい夫婦漫才のような日常が書かれている。なによりも、人を楽しませるより自分たちで楽しんでいるのがいい。
たとえば、恒例の写真年賀状の撮影。今年は、シンちゃんがおかめに扮し、文子がひょっとこに扮した。ところがひょっとこの演技がなっていないため、おかめのメイクのまま口をとんがらかしてひょっとこの演技指導。もしいま宅急便が来たら、どちらが出るかでも揉めている。