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Posted by ブクログ 2021年07月25日
デイトレード(Tools and tactics for the master day trader),2000年
株取引を始め、YouTubeでノウハウ取り入れてたが、友人がトレード(長期,短期共に)する上でオススメということで読んでみることに。特に、トレードで参考になるメンタル面について記載が...続きを読むあるということで期待している
結果、確かにメンタル面が最重要とし、特に自らのルールを守ることに注視している(損切り遵守等)。最も参考になったのは、トレード日誌であった。記載の項目に修正を一部加えたが、早速自分のトレード日誌をつけ始めた。この日誌で、自分自身のルールを守りトレードをしていく。
※著者:Oliver Velez & Greg Capra
トレーダー教育と投資情報提供行うプリスティーン・キャピタル・マネジメント社の共同創業者。双方ともに現役のトレーダー,経験10年超。米国のオンライントレーディング業界で評判高いスピーカー。
ポイント:
第1章:トレーディングの勝者への誘い
・p22.コストがいかに高いか、分かっているか
1.成果の出せるトレーダーになるコストは高い(多くのロスを経験する)その前提で成功を追い求める必要がある
2.あきらめを忘れる必要がある
3.情熱が原動力
・p24.熟練したトレーダーはわずかな道具しか必要としない
1.最高トレーダー=ミニマリスト
2.安定に機能する2-3手法の繰返し
・p27.今、この場所で成功を追求する
1.過去分析に注力せす、目先(2日〜2週間先)を、見通す姿勢でマーケットに入る
2.迷った時,疑念に苛まれた時には,6-8ヶ月先の相場感を示せ
・p28.熟練したトレーダーは、なぜチャートで取引するのか?
1.ファンダメンタル:長期(1.5〜5年)を考える上で機能する
2.テクニカル:目先(目的)の指針となる。但し,常に機能するわけでは無い。機能しない時も価値のあるメッセージ(→如何にそのメッセージを聞くか学ぶ必要あり)
・p33.マネーの足跡をたどる
1.チャート=マネーの動き(ニュース,プレス等はマネーの動きと異なる可能性あり)
・p35.テクニカル分析を知るか,死ぬか
1.テクニカル分析で立てた計画を遂行すること(悪材料ニュースの理由問わず(実は悪材料ではない理由があったとしても),損切りを行う)
2.疑問があれば,取引実行した後に振返る(計画の最中ではない)
第2章:優れたトレーダーへの精神修行
・p64.勝ちは常に勝ちではないし,負けは常に負けではない
1.1つ1つの勝ち負けで良し悪し判断をしない,自分のルール(ポジション取るタイミング,資金管理,損切り,利益確定等)を何回も(10回等)行い判断をする
・p65.大衆は長期にわたって立ち続けることは出来ない
1.株式市場は底値周辺から上昇する前に弱者を振り落とす傾向あり(典型的な投資家(多数派)は駆逐され,一部の優れたトレーダーが生き残る(上昇前に十分な仕込みが出来る)
・p85.ウォール街では事実は問題ではない
1.時に事実とウォール街の認識は同じ,反対に正反対な事もあり得る(これにより初心者は振り落とされる)
2.留意するのは事実ではなく,事実に対する群衆の反応に利益を得るチャンスがある
・p90.大多数が恐れをなして踏み込まない所ひチャンスが潜んでいる
1.確実を求めることを克服しなければならない。確実は幻想でマーケットにもそもそも人生にも存在しない。
2.トレーダーは未知(不確実)から利益を得る(不確実時に行動をとる)
・p93.トレーダーの成功を測る真の尺度
1.トレーダーは困難な状況を耐え抜いといる時に不完全性が取り除かれ,進歩する
2.何一つ上手くいかない時,自分が成長していると思えないかもしれないが,こうした困難から這い上がってくることで大きな成長を遂げている(脱落したら,勝つことは出来ない)
・p95.なにもしないことがベストの選択肢である場合
1.マーケットが上手くいかない,違和感がある時,小休止すべき。結果,次の一手がいかなるものか感じれる
・p106.自分の過去を好きになれるか?
1.過去は自らの敵になり得る
2.過去に影響されている兆候
a.どうしようもない躊躇(確実性を求めてる)
b.引き金を引くことを恐れる(もっと知りたいということ)
c.利食いが早すぎる
d.損切りが出来ない
・p109.苦痛と快感のサイクルを打破すること
1.通常,利益に歓喜し損失に苦痛を感じる。但し,重要なのは利益,損失ではなく,取引の細部(自分のルール)を正しく遂行すること
2.取引の結果ではなく↓を正しく遂行することで,自ずと利益は生み出される
※調査,思考,決定,タイミング,ポジション取り方,当初の損切り,精神的なバランス,待つ姿勢,損切り水準の修正,手仕舞いなど
・p112.健全なテクニックは健全なセンスを育てる
1.適切なテクニックを実行していくと,それを凌駕するセンスを育てられる。
2.そのセンス獲得前はテクニックを遵守する必要がある
・p114.適度なパラノイアは精神衛生上好ましい
1.マーケットを恐れる=敬意を払う
2.敬意を払わないことで,マーケットから退場となるダメージを負う
3.敬意を払い続けると徐々にマーケットも誠実な友人のようになっていく
・p116.株式ではなく,人を取引する
1.マーケットは理論や決算書によって動くのではなく,人の認識によって動く
2.それ故に,説明のつかない動きをする。認識を全て反映するのがチャート
・p118.前向きな考え方が違いを生む
1.勝つトレーダーは前向きな姿勢を持っている
2.勝つから前向きななのではなく,前向きだから勝つ
3.前向きとは,勝とうという意識,平静な精神状態,適切な意識づけ
第3章:逆境と損失 トレーディングで成功するための必要条件
・○ p127.逆境という力
1.負け=戦略見直しチャンス=勝ちへ
2.負けを記録し共通確認→潰す→成長
a.証券コード/名前
b.日付
c.購入価格/売却価格
d.負け理由
e.売却した理由
→5-6回負け→見直し+改善
・p130.少額の損失(熟練したトレーダーの証)
1.熟練トレーダーとは,損失を小額に抑えられる(負けないという事では無い)
・p134.成功するための負け方
1.無意識の場合に選択している傾向があり、結果負けていることも(例↓)
a.$50以上銘柄避ける
b.ヘルスケア銘柄避ける
c.株価上昇中,後のみ買ってる等
その理由を分析し改善するという負け方
・p140.負けが勝ちにかる
1.損切りは勝ちとなる→次の勝ちに繋がるポジションを取れる
2.3%以内にで損切りしている(5%,10%ましてや20%等損失する事はない)
・p150.授業料を最大限活かすために
1.負けることがトレーディングで成功する為の道を拓く(勝ちから得るものは無い)
第4章:真の勝者を目指すトレーニング
・p152.真似るべき勝者を見つけ,,,
1.指導者を見つける事(安定的に勝つ人)
2.トレーディングは個人指導が1番
3.但し,見つけるのは困難(見つけるには、時に隷属期間も覚悟必要)
第5章:トレーディングにおける7つの大罪
・p164.第1の大罪(すぐに損切り出来ない)
1.熟練したトレーダーが最もする失敗?
→損切りが出来ない事
(早期に損失を受けいられない)
2.全ての損失は癌細胞
(資金を溶かし,生活を破壊する要素)
3.全ての損失(癌)は当初,小規模で
誰でも対処可能,損失を大きくする
=癌を様々な所へ転移する事と同じ
・○p166.損切りしない罪を如何に排除?
1.常に設定した水準で損切りする
2.損切り水準決めずに,ポジを持たない
・○p168.第2の大罪(利益を勘定すること)
1.トレーダー行動は株価の上下
(損益の上下)ではなく,
自分の取引ルールに基づいて行う
2.利益が減りそう,もっと欲しいという
感情に取り憑かれると
適切なルール遂行の邪魔となる
・○p170.利益勘定の罪を如何に排除?
1.利益確定(損切り)の水準を作り遂行する
例:$20株購入
a.利益確定:$22(+10%)
b.損切り :$19(▲ 5%)
・○p172.第3の大罪(時間軸を変更する事)
1.短期⇆長期を途中で変更し,
損切りしない,利益確定しない
※時間軸:超短期,短期,中期,長期
2.損切り,利益確定は価格水準だけでなく,時間水準でも遂行する
・p174.時間軸変更の罪を如何に排除?
1.設定した時間軸で取引開始したら,
その時間範囲で売却する様計画する
2.価格水準(損切り,利益確定)修正しない
この修正は時間軸をずらしたい兆候
・p176.第4の大罪(より多く知ろうとする)
→噂で買って、事実で売れ
十分に検討された戦略を信頼して行動するだけ
・p180.第5の大罪(過度に自己満足に陥ること)
1.連勝中は慢心したトレードをする
2.連勝マーケット環境は長続きしない
3.対策:取引ロット減少(例:400→200株)
4.取引頻度減少(例:4回/日→2日)
※ロット減少を優先
・p183.第6の大罪(間違った勝ち方をする)
→損切りせず利益に自信を持ち繰り返す
・p191.正当化の罪をいかに排除するか
1-1.なぜ株価が固有の動きをしているか自問自答する(株価動きは自分の計画とは無関係に動くから)
1-2.最新のニュースを確認
1-3."かもしれない"という観点で物事を考えず、計画に従う(利確や損切り近くに、〜かもしれないと計画外をしたくなる=正当化)
2-1.ポジションを手仕舞う
・p.194.どのように悪魔を見つけ,取り除くか
→ロスを以下に分け,メモ
1.理由の見つけられないロス
→100%勝つ事は不可
2.理由のあるロス
例:損切り無視,遅すぎる購入,早すぎる売却等
・p210.第4の法則(己の最も貴重な資源を守る)
→損切りライン(スウィングトレード) 当日/前日の安値の安い方から1/16〜1/8ポイント低い価格
例:買20ドル(当日安:19.25,前日安:18.5)
→18 7/16〜18 3/8
※2営業日は変更せず,それ以降は含み益を守るため上方修正可能性
・p212.第5の法則(物事を複雑にしない)
→シンプルな手法を使う
1.その手法は12歳の子でも理解可能?
2.その手法は数学的計算が必要?
3.取引に際して計算機が必要?
4.取引に3つ以上ソフトウェア使うか?
5.戦略を書くのに5分以上必要?
・p216.第7の法則(トレーディング日誌つける)
1.約定日:
2.マーケットレーティング:買い/中立/売り?
3.銘柄コード:
4.取引量:〜株
5.買い価格:
6.買い総額:
7.買い/売り:
8.取引スタイル:長期/中期/短期
9.ポジションを取った理由:
10.損切りライン:
11.目標株価:
12.売却日:
13.売却理由:
14.損益結果:
15.追加購入ライン:
16.追加予算:
以上
Posted by ブクログ 2020年08月15日
デイトレードを始めるにあたって基本的な心構えがこれでもか、というほど繰り返して説かれていた。
恐らく、この本が古典的名著であるがゆえにどこかで聞いたことのある助言も数多く見られたが、はしがきでも書いてある通り、様々な表現を用いて繰り返しトレードの基本的な姿勢を説いてくれたため、結構身についたと思う。...続きを読む
他にも経験と熟慮に裏打ちされた多くの有益なアドバイスがあったが、
① トレーディングには必ず相手がいることを忘れない
② 利益を追い求めるのではなく、トレーディング技術の向上に力を注ぐ
③ 損失をコントロールする。
④ トレーディング記録を丁寧に作成して見直す。
という教えだけは忘れずに、引き続きデイトレードの学習に励みたい。