あらすじ
渋谷パルコはいま、二度目の最盛期を迎えている。インバウンド需要だけではなく日本の若者からも人気を集め、2024年度は過去最高の取扱高に。英百貨店のハロッズ社長も「未来の百貨店だ!」と絶賛する。そんなパルコ復活の立役者が、現在店長を務める平松有吾。彼の考える、商業施設の未来とは? コンセプトメイキングの秘訣、ブランド誘致(リーシング)の苦労、人材育成の方針まで、渋谷パルコの舞台裏を全て語る。
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Posted by ブクログ
我々のまわりに当たり前に存在し日々お世話になっているけれど、どうやって生まれたのか、どうやって成り立っているのか、実は理解できていないものが世の中にはたくさんあります。それらの事柄を学ぶことができるのは読書の最も崇高なことのうちのひとつです。本著はタイトルにある通り渋谷パルコの復活を柱として、ショッピングモールや百貨店と呼ばれる巨大施設がどうやって成り立っているのかを教えてくれます。わたしは特別渋谷パルコが大好きな自覚はありませんが、近くに来たときにはよく足を運んでいます。当たり前の話ではありますが、自分が訪れるあらゆる施設にはそれを作っている人間がおり、意図を持って設計されていることを実感します。その意図が「とりあえず建物があるから有名ブランド入れました」なのか、「この施設にしか成し得ないことを達成したい」と中の人間が悩み抜いて設計されているのかは、口に出さずとも明確に訪問者に伝わります。わたしはファッションにもカルチャーにも疎く、それを解消したいというゆるい願望がありました。本著に出てくる膨大なまでのブランド名やそれに携わる人物名にはほぼ全て脚注がついており、大変に勉強になりました。
長々と書きましたがそれくらい素晴らしい本でした。渋谷パルコが好きな人もそうでない人にもオススメです。