【感想・ネタバレ】FIGARO BOOKS改訂版 ガイドブックにないパリ案内のレビュー

あらすじ

フィガロジャポンの人気連載をまとめた『ガイドブックにないパリ案内』を全面改訂しました。

華やかなパリもいいけれど、うらぶれたパリの隅っこを歩くと、多様な文化が溶け合うパリのもうひとつの姿が見えてきます。「パリ歩きの達人」である著者とともに、裏通りを歩いてみませんか? きっと、パリがもっと好きになります。

写真や地図も、著者の稲葉宏爾さんが手がけたもの。素敵な写真を見るだけで、パリに出かけたくなります。

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Posted by ブクログ

[パリ中のパリへ]世界中の観光客を魅了してやまないパリ。有名な美術館や観光名所もいいけれど、あまり一般の観光客には知られていないパリを知りたいという人にはピッタリの一冊。長年パリに在住する著者が、穴場とも言えるスポットを手書きのかわいい地図とともに紹介するとともに、パリにまつわる様々な豆知識を教えてくれる作品です。著者は、パリの街歩きに関する著作を多数手がけている稲葉宏爾。


豊富な情報と写真に彩られているため、パリの街を歩いたことがある人にはもちろんのこと、これからパリを訪れる人やパリを訪れてみたいという人にもオススメ。芸術家をはじめとする歴史上の人物のエピソードがふんだんに盛り込まれているのですが、それらを読むにつけ、改めてパリが長年にわたって芸術や哲学の都だった、そしてあり続けていることを思い出させてくれました。絶妙に気の抜けた(?)著者による地図も、柔らかな雰囲気を伝えてくれていてこれまた見事。


著者がパリに住んでいることもあり、市民目線でパリの街を案内してくれているのも魅力の一つ。パリに関するガイドブックは数あれど、さらに一歩進んだ作品になるとめっきりその数は減ると思いますので、その点においても有意義な一冊かと。それにしても本書で紹介されるパリの魅力溢れることといったら......。

〜かつてパリのカフェをやっているのは、オーヴェルニュ、とりわけオーブラック地方の出身者と相場が決まっていた。山国オーヴェルニュの人たちは冬が近づくと、パリに薪や木炭を売りに来ていた。彼らの薪や木炭を売る店が、客に酒やコーヒーを飲ませるようになり、それがカフェやビストロに発展したのです。〜

まさに「たゆたえども沈まず」☆5つ

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2015年12月18日

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