【感想・ネタバレ】数学者たちはなにを考えてきたか : 見えてくる数学の歴史のレビュー

あらすじ

古代エジプト、メソポタミアに数学はあったのでしょうか。数学者はいたのでしょうか。そこから話は始まります。アラビア、インド、ヨーロッパ、そして中国、日本での数学はどうでしょうか。それぞれの時代、それぞれの地域で数学がどのようにとらえられ、数学者がどんな活躍をし、数学自体がどのように発展してきたのか、一冊を通して数学の歴史を俯瞰します。数学者の足跡を訪ねた著者の旅のコラムも充実です。古代エジプト、メソポタミアに始まりアラビア、インド、ヨーロッパ、そして中国、日本まで、それぞれの時代にそれぞれの数学者たちがどんなことを考えて、どのように数学が発展してきたのかを名門高校の数学の先生が語る。それぞれの時代、地域で数学がどのようにとらえられ、数学者がどんな活躍をし、数学自体がどのように発展してきたのかを一冊で語る。

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Posted by ブクログ

 直接習ったことはないのだが、高校の先生として噂には聞いていた仙田先生の本。著名にある通り、数学史の流れに乗りながら、各時代の数学者に注目したり、あるいは簡単な数学的な小話を語りながら「数学」を概観する。読者として想定されているのは高校生やもはや数学とほとんど関係がなくなったような大人で、かなりやさしめに設定されている。
 数学者の部分に関する内容はどっかで聞いたことのある有名なお話が多くてあまり目新しいものはなかったが、数学や基礎科学といった学問に対する姿勢に共感するところが多く、よい本だと思った。個人的には「おわりの章」だけでも読む価値のあるものだと思う。また、個人的に数学者のゆかりの地を訪れた記録がアグレッシブでおもしろい。数学苦手だなぁ、つまらないなぁ、何のために勉強するんだよ、と思っているような人(とくに高校生)には読んでもらいたい一冊である。

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2011年04月15日

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