【感想・ネタバレ】久高オデッセイ : 遥かなる記録の旅のレビュー

あらすじ

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比嘉康雄の遺志を受け継ぎ、神々に憑かれた大重潤一郎が神の島の映画を撮った感動的な記録。

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Posted by ブクログ

久高島へ持って行って、島のいろんな場所、あらゆる猫の隣で読んだ本。
島で読む島本はあまり選択肢がなかったけど、結果的にとても良かった。
著者の須藤氏はじめ、大重潤一郎監督、その他ドキュメンタリー映画に関わったスタッフが、部外者として久高島を見つめた視点でこのエッセイも構成されているので、旅として行った部外者のわたしが島を感じるのにとても申し分なかった。
2011年なので今よりまだ少し祭祀が残っていて、過去の文化が消えゆく様が今よりもっとリアルに描かれる。
特に郵便局ができたシーンでは、わたしもちょうど手持ちのお金が怪しくなっていたところだったので、なんとあるのか!と驚いて本を片手に窓口へ駆け込んだぐらい。

比嘉康雄さんも、大重潤一郎さんも島の記憶を残してきた方はもう亡くなってしまい、島人も「2人とも亡くなったもんねぇ」と話す。
そんな島人も、イザイホーの役割を担った人たちも、みな高齢であった。
それでも小さい子が駆け回る島をみて、わたしはニライカナイ、そして島の御嶽へ戻ってゆく輪廻をしっかりと味わった。とても良い滞在になった。

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2025年11月14日

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