【感想・ネタバレ】彼女が死んだ夜のレビュー

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宮下とハコちゃん、ルミが糞。
それはさておき、酒を飲みながら仲間たちで推理し合うシーンは非常に楽しめるし、何回もどんでん返しされてずっとワクワクした。

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2022年08月04日

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ネタバレ

匠千晶シリーズ第二作。

某2時間ドラマで、
病死だと思われていたご遺体を検分させるために、
ドタバタする一級葬祭ディレクターを見ていたせいか。
葉﨑市という海辺の田舎町で死体を担いだ話を読んだせいか。
自宅で見つけた見知らぬ女性の死体を捨てに行く、
正確には捨てに行かせる話は、
コミカルな話だと勝手に思ってしまった。

酔っ払った大学生たちの話だし、
さらに人違いでヤクザもどきにぼこぼこにされるという展開だし。

なので、犯人を追及していく過程はかなり心が痛かった。
死体も生きている人間も見誤っていたとはちょっと納得いかないし。

とはいえ、ボアン先輩、タック、タカチにウサコの四人組が成立し、
シリーズらしくなってきたのは良かった。

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2022年06月11日

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 女子大生のハコちゃんが飲み会から帰ってくると、家に見知らぬ女性の死体があるのを発見。異常なほど厳格な両親にバレたくないというその一心で、飲み友達を巻き込み、何とか隠蔽しようとするのだが…。
 主に探偵役を務めるのは、巻き込まれた飲み友達の一人であるタックこと匠千暁で、所謂素人探偵もの。まさにこの「探偵が素人」という設定を活かしたトリックで、最後のどんでん返しには唸らされた。

 推理に関して、こじつけ臭いだとか、妄想がたまたま当たっただけ感があるだとかいう感想を抱く方も居られるだろうし、確かにそれは否定できない。というか、まったくもってその通りだ。だが、僕としては、突拍子もないというのは悪いことではなく、寧ろ、パズラーの魅力はそこにあると思う。西澤保彦といえば、新本格をもじって「ヘン本格」と呼ばれるぐらい変わったミステリを書くことで知られているし、そもそも物語というものが日常の中の非日常を描くものだとするのなら、どうやっても互いに結びつきそうにないと思えるものを如何に軽やかに結びつけるかがその真骨頂だろう。つまり、確かに手持ちの材料から出発し推理=論理を辿って来たはずなのに、着いたのはとんでもない結論だった!という驚きである。強調しておくと、この驚きというのは、あくまでロジカルな推理があってこそのもので、特に、裏付け操作などできない素人探偵にとってみれば、如何にあり得そうにない結論であっても、反証もできず他の解決も提出できない以上、それが「真相」なのである。素人探偵ものは、身内の中で事件を完結させなければならない(犯人は探偵役の身近な人物)という点でもパズラーと相性が良いのかもしれない。
 関連して言えば、西澤保彦のミステリは、登場人物同士の会話はとても軽妙で楽しいのだが、(解説で指摘されているように)作品を貫く世界観は「心が凍りつくほどペシミスティック」だ。身内で殺人が起こるということは、探偵側が知らないだけで、すぐ近くで愛憎渦巻いているということになる。また、この本にも、「友人相手によくそんな酷薄な仕打ちができるな」とか、「友人相手によくそんなに情け容赦無く推理できるな」とか、そんなのばっかりである。それこそ、「お酒でも飲んでないとやってられない」。解説から長く引いてしまうが、「作中の推理の殆どは、具体的な裏付けを欠き、時として妄想の域に踏み込んでいる(実際、作中でタックはしばしば、自分の推理を妄想と表現している)。にもかかわらず結局、それらの推理は真相にかなり近いのだ。羽化登仙状態でのディスカッションから生まれた、妄想としか形容しようのない非常識な仮説が、現実にそのままスライドして再現された時、この世界の実相とは何と滑稽で異常でグロテスクなものか—という感想が、読者の胸を領するに違いない。」

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2021年03月16日

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――


 一億総探偵社会とは誰が云ったものか。



 誰も云ってないってそんなこと!
 さてさて、ビールが飲みたくなくミステリNO.1、酩酊探偵シリーズに入りますよ。
 飲めば飲むほど冴え渡る、タックこと匠千暁の、最初の事件! と位置付けられた本書。このシリーズは何をおいても、主人公4人の軽快なやり取りと、匠くんと辺見先輩の酒量を楽しむのが正攻法。どんなだ。序盤にはっきりと、「僕と先輩の接点は“酒”のみだ」と断言されているけれど、その繋がり方と、そこから広がる4人の関係性が面白い。そういう4人の掛け合いと、グロテスクと表現されるミステリ部分とのギャップがまた、たまらん。


 しっかりと完成されたパズラーなんだけれど、なんとなくそう見せないのは上手なのか、あるいは未完成だからなのか。なんとも云えないけれど、そのふんわりとした感じが個人的には好みでした。むちゃくちゃ、雑、ご都合主義、とか、そうやって批判されるものを好む傾向にあるようです。酔ってんのかな?
 まぁ一杯やろうや。☆3.7

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2021年02月22日

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門限六時。家が厳しい女子大生ハコちゃんはやっとアメリカ行きの許しを得た。出発前日、親の外出をいいことに同級生が開いた壮行会から深夜帰ると部屋に女の死体が!夜遊びがバレこれで渡米もふいだと焦った彼女は自分に気があるガンタに遺棄を強要する。翌日発見された遺体は身元不明。別の同級生も失踪して大事件に。匠千暁、最初の事件。

本格的な推理という感じがした。どんどん展開が変わっていく。推理小説としては非常におもしろいものだった。だが、ちょっと残念だったのは推理要素が強すぎてだいぶ深く考えないとわからないということ。東野圭吾のように軽く読めるような内容ではなかったと思う。でも、引き込まれ具合はなかなかであった。

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2016年09月19日

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悲しい真相に驚かされたが、少しご都合主義が目立つ場面があったかな。特に被害者の似顔絵に誰も気づかないというのはかなり違和感があった。

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2015年06月28日

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推理の部分の大半が机上の妄想で、具体的な証拠や論理性(というか説得力?)が少なめ。「こうなんじゃないかな→結果、大体合ってました」というご都合主義な流れなので、ロジックがもう少しあっても…という若干の物足りなさ。

登場人物が記号的でわかりやすく、キャラありきなので読めた感じ。中でもボアン先輩が格好良いので★+1。

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2015年03月13日

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推理というより「当てずっぽうが偶々当たった」感は否めないけど、キャラクターが面白くて楽しく読めました。
ハコちゃんの自己中さにイライラしたけど、こういう結末になったので納得というか…
読み終わった後にタイトルを見て、彼女とは誰のことだったのかわかりしっくりきました。

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2021年07月09日

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妄想がたまたま当たってただけのような…

財布が無くなるくだりは必要なのか?
※推理できるところを示しただけか?

そんなタイミングで強盗がくるのか?

結婚式の前後から秘密の趣味を共有するとあるが、娘が亡くなった後に続けられるのか?

「論理の恋人」部分は、なんか要らない。

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2019年08月10日

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タック&タカチシリーズの時系列一作目。
箱入り娘のハコちゃんが海外留学前夜に見つけた、自宅に転がる謎の女性!
その処遇が誠に腹立たしく、なんだこの高慢で身勝手な女はと思ったけど、最後まで読めば溜飲が下がる。
被害者も、犯人も、これで決まり!…と思ったら変わる変わる。最後まで目が離せない。

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2019年05月19日

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タックの最初の事件です。登場人物も個性的で楽しく、また物語の背景やシーンなどにも懐かしさを感じて、ほっとしてしまいます。ボアン先輩は一昔前の大学生の先輩像で、あたたかみがありますね^^ 

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2013年09月09日

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門限18時の箱入り大学生ハコちゃんは
厳しい両親へ説得に説得を重ね、遂に明日から短期留学!
両親が留守ということで壮行会を楽しんだハコちゃんが帰宅した深夜、
何と見知らぬ女性が自宅内で死んでいるではないか!

即通報・・・を考えるも警察の取り調べや深夜帰宅が両親にばれ
留学を取り消されることを恐れた彼女は
自分に惚れている(が自分は惚れていない)同級生ガンタに連絡し
死体の移動を依頼、1人では無理なので
壮行会で飲んでいた同級生タカチとボアン先輩も呼ばれ
ハコちゃん宅で女性が死んでいたことは4人の秘密ということになった。
(翌日別の場所で発見されるので事件自体の隠蔽はしていない)

一方、別の同級生の失踪、財布行方不明事件など
全く関係ないかもしれなかった事件が複雑に絡み合い
事態は意外な展開に進む、という作品。

どんでん返し部分もいくつかあり
それぞれおお!とうなづける感じではあるものの
ワタクシ登場人物が仲良くあだ名で呼び合い
会話が無駄にギャグっぽい小説を好みません。

なので評価が厳しいですが面白いです。
タカチシリーズの時系列1作目ということで
今後読み進めればこのノリも楽しめるやもしれません。

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2012年04月15日

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匠千暁シリーズ。時系列的に一作品目。彼らが大学2年生の時の物語。

自己中心的な性格の「ハコ」が帰宅すると部屋には見知らぬ女性の死体があった。トラブルを避けようと友人に死体の処理を頼み、ハコに好意を持つ「ガンタ」がそれを手伝った。それでトラブルは終わるはずだったが、事件は思わぬ決着を見せる。

中盤までは、女性の殺人事件を追うだけの物語だったのに、読み終わってみると、事件の形があまりにも最初と違いすぎて驚愕した。少し疑問は残るが、痛快に、騙された!と思える作品。


(50ページ:25分)

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2011年08月19日

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