あらすじ
悲しい過去の記憶から自由になることができないスナックのママ・映子。彼女の元に無理矢理預けられた無垢な少年・タイジ。寄る辺ないふたりの、たどたどしい生活が始まる。異能の女流作家が贈る、「普通の家族」を夢見るものたちの、ある奇跡への物語。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
俺にとって切なさと言う感情が如何に大事かを思い出させてくれた。1人で居酒屋で読みながら5回くらい涙ぐんだよ。自分のじゃなくていいから子供欲しい。
Posted by ブクログ
複雑。決して好きな絵柄ではないんだけど、書店で試し読みを読んでどうしても気になって買ってしまった。映子が痛々しくて、悲しくて、もう見ていられない気持ちにさせられる。でも続きが読みたい。どうか、せめてどうか少しでも救いのある最後になりますようにと祈らざるを得ない。
Posted by ブクログ
読む前から泣くだろうなーとは思ってましたが、もう号泣でした。電車の中で読んでたら大変なことになってたと思われます。つつましく生きていきたいだけなのに、どうして世の中はこんなにも辛くせつないことが多いのでしょう。映子さんもタイジくんも滋ちゃんもみんなどうか幸せになれますように・・・。
Posted by ブクログ
スナックのママ・映子は風俗仲間だった滋子の子供を押しつけられる。
映子と純真無垢な肥満少年・タイジの奇妙な生活。
人生の警句に満ち、「涙なしには笑えない」。
「赤い文化住宅の初子」と「まほおつかいミミッチ」を昇華させたような作品。
断然お薦め。
Posted by ブクログ
悲しい過去のあるスナックのママと置いてきぼりにされた五歳の少年のお話。関西方面のノリが入ったありがちな人情ものと思えるのに強く引き込まれる。
話の前後が相互で効果的につながっている、表情というよりは人物全体の感情を伴う描き分けが見事ということで、臨場感がある。
帯にあるようにどんな奇跡の物語になるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
松田洋子の漫画は2作目ですが、不幸と貧乏は芸風みたいです。
不幸だけど貧乏だったけど、しぶとく逞しく生き抜いてきた映子。
友達の子供、ブサ可愛いタイジを預かることになります。
2人の拙いやりとりは笑えるし、微笑ましくもあるのですが、子育て漫画という感じはありません。
何かに縋らずにはいられない映子の孤独さが胸に痛い漫画です。
Posted by ブクログ
泣くこと必至。
こってりし過ぎているくらいの人情ものだけど、ずんとくる。
現実的な行動はうまくできなくても、映子の子供への感情は重苦しいほど正しい。
全ての子供がこういう愛情をきちんとむけられて育ってほしい。
Posted by ブクログ
セリフがいい。方言(広島県福山市)がいい。表情がいい。疑似家族をめぐる、いいことづくしのせつないお話。(たとえ他人の子でも)子供のいたいけさは、ズタボロに傷つき、ガサガサに乾ききった女の心を癒しまくるわけです。
それにしても福山弁、いい。わたし自身はインチキ程度にしか話せないが、子供のころからなじみのあるいとおしい方言なので、これだけでもご飯大盛りパクパクおかわり気分に浸れる。この漫画をプレゼントしてくれた幼馴染のクリスに感謝。
Posted by ブクログ
リアルな表現と絵に最初はとっつけなかったのですが、心に来るのでいつの間にか止まらなくなってしまいました。
母になれなかった女と、母を求める男の子の苦しいけど、温かい話。幸せになってほしい・・・心から。
Posted by ブクログ
友達の子を育てるスナックのママの話。
スナックのママが子供を育てると、放置プレイになりそうなもんだが、そうならない。自分の子供なら100%そうなるだろうが、他人の子供だからだろう。ママの優しさも他人の子供だからと考えてしまう部分も多い。『ママゴト』とはうまくタイトルをつけたもんだなぁと思う。
作品全体に流れる生暖かさがすべて「ママゴト」というタイトルに集約されているようで、皮肉の聞いた作品だなと強く感じた。作者の別作品『薫の秘話』を読んだことがあるだけに、特に強く。エンディングがまさに「これはママゴトです」と作者が語っているようで、「ですよねー」と答えそうになったw