あらすじ
<「ペン」という言葉のかわりに、「フリンドル」という言葉を使った者は、放課後残って、つぎの文を百回書くこと。
「わたしはこの反省文をペンで書いています。」>
五年生になったニック。国語の担当が、きびしいグレンジャー先生になりました。
「つづりを調べなさい。意味を調べなさい。読み方を調べなさい」
グレンジャー先生は、生徒に辞書を使わせるのが大好き。子どもふたりでないと運べないくらい大きな辞書も持っていて、そこにはありとあらゆる言葉がのっています。
いつもとびきり楽しいことを考え出すニックは、新しい言葉を作り出すことを考えつきました。そう、辞書にのっていない言葉を!
ニックとリンカーン小学校のみんなで使いはじめた新しい言葉「フリンドル」をめぐる騒動は、新聞やテレビのニュースになって、アメリカじゅうが、大さわぎに――。
数々の受賞歴に輝くアメリカの児童文学作家、アンドリュー・クレメンツ。長らく読むことができなかった感動のデビュー作が新版となりました。
*小学4年生以上の漢字にふりがな
*小学中級から
装画・挿絵:平澤朋子
装丁:椎名麻美
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Posted by ブクログ
「第三のできごとが起こったのはそのときです。
ニックは『ペン』といいませんでした。かわりにこういいました。『はい、きみの……フリンドル。』
小学校五年生のニックは、新しい言葉を生む実験を始めた。しかし、辞書と言葉を愛するグレンジャー先生が立ちはだかり、言葉の戦争が勃発。「フリンドル」という言葉は定着するのだろうか。
いたずら好きなニックが、授業をわき道にそらしたり、先生をからかったりする場面は子どもが喜んで聞きそう。ペンを「フリンドル」と呼ぶ実験は、一見くだらないけれど、言葉がどのように普及していくかが見せられているようで興味深く読める。
頑なに見えたグレンジャー先生は、やはり卓越した先生だった。先生の先見の明に驚かされ、教育者としての温かさにほっこりする結末で、本を閉じたときには「ああ、いい話だった。」と満足できた。