【感想・ネタバレ】私的応答のレビュー

あらすじ

記憶なんかは幻なんやから、自分の好きな角度速度で眺めたらよろしい。

自然を許すとはどういうことか。
されたことは消えないし、許していかないと自分の心に害が及ぶ。
でも、許すことは、考えないこと、忘れることとは違って――。

☆☆☆☆☆
『ここはとても速い川』で野間文芸新人賞、『この世の喜びよ』で芥川賞、『無形』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞!
早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞も受賞した純文学界のニュースター、待望の最新長編!
☆☆☆☆☆


1995年、その時、まず驚きだけがあった。母と娘の厚美と三人で暮らす銅子を襲った地震。開けた場所に皆で布団にくるまって感じた恐怖、倒れたミシン、昨日とは違う景色、避難所の体育館、シャワーを浴びにいった梅田……。震災から幾年月、銅子と厚美の日常は続いていくが、あの経験を忘れるということはなく――。
芥川賞作家の静謐な筆致が紡ぎ出す、昭和から令和、母娘三代に流れる「時間」と震災の「記憶」の物語。

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Posted by ブクログ

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 家族のことが淡々と語られていきます。
父がいない家庭で、兄弟にもまれて貧乏性に育つ女の子は、なぜか母を引き継ぐように父がいない子を育てていく。
 そして起こる2度の震災。。。
忘れたいけど忘れられないトラウマを持ちながら、日々を暮らしていくしかない。
 母がばばになり亡くなる。子どもだった自分が母になる。そして、、、

 人って何でしょう。生きていくってどういうことでしょう。。。
 淡々と、営々と続きます。
そこに勝ち負けはあるのでしょうか?
そこに生きがいはあるのでしょうか?

 「家族なんかどれも、外から見たら異様なもんやろう」という言葉が痛かったです。
 みなさまは、この作品をどう読まれるでしょうか?


〔作品紹介〕
記憶なんかは幻なんやから、自分の好きな角度速度で眺めたらよろしい。

自然を許すとはどういうことか。
されたことは消えないし、許していかないと自分の心に害が及ぶ。
でも、許すことは、考えないこと、忘れることとは違って――。

☆☆☆☆☆
『ここはとても速い川』で野間文芸新人賞、『この世の喜びよ』で芥川賞、『無形』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞!
早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞も受賞した純文学界のニュースター、待望の最新長編!
☆☆☆☆☆


1995年、その時、まず驚きだけがあった。母と娘の厚美と三人で暮らす銅子を襲った地震。開けた場所に皆で布団にくるまって感じた恐怖、倒れたミシン、昨日とは違う景色、避難所の体育館、シャワーを浴びにいった梅田……。震災から幾年月、銅子と厚美の日常は続いていくが、あの経験を忘れるということはなく――。
芥川賞作家の静謐な筆致が紡ぎ出す、昭和から令和、母娘三代に流れる「時間」と震災の「記憶」の物語。

0
2026年03月29日

Posted by ブクログ

銅子と厚美が、自分には無い観点で物事を捉えていて面白かった。なんとも人間らしいというか、それぞれの登場人物のリアルな人間味を感じて少し薄暗い気持ちにもなった。家庭環境って、そのひとを作り上げる大きな要素だよな〜と改めて感じた。

0
2026年04月02日

Posted by ブクログ

母娘三代の日常を訥々と綴っている。
その間には、1995年と2011年の大きな震災があった。
そのときに経験した思いも母や娘では感じ方が異なっていても大筋では変わらない…それは日常に不変が入り込んだもので一生分を思うと過ぎてしまったことになる。

「写真なんて余韻よ」と母。
「余韻こそ大事やんか。残るもんは余韻だけやんか。」と娘。
その何気ない応答が、後から何かをするたびに思い出すことなんだろうと感じた。

母が娘にそして孫にと伝わるものは、言葉でありそのときの記憶である。
同じように時間は進むのだが、記憶は薄れても残っている僅かはきっとあるに違いないと…。




0
2026年03月30日

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