あらすじ
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〈公共〉って言葉は難しい?でも、実は、
まちを歩く。人と語る。場をつくる。――そんな日常の風景や人とのつながり、身近なモノの工夫のなかに〈公共〉はひそんでいます。
『公共デザイン学入門講義』は、公共を「むずかしい議論」ではなく、生活のシーンから考え直す図版を多用した入門書です。
キーワードは〈コミュニティセンス〉。公共を「生きられるシーン」としてとらえ直します。
さらに「反転の法則」「ドラマの法則」といった独自の切り口から、公共デザインのヒントを探ります。
登場するのは、コミュニティフリッジ、路上スナック、廃校活用、渋谷のJINNAN MARKETといった現代のまちづくり・地域活性化の事例。豊富な写真や図、イラストとともに、公共空間や地域デザインがどのように開かれ、人々がどう関わり合うのかを描き出します。
難解になりがちな哲学や社会論も、やわらかい文体と生活に根ざした題材で解説。
社会人・実践家から学生まで、幅広い層に開かれた新しい公共入門。高校の「公共」科目や探究学習にも役立つ一冊です。
表紙には大人気イラストレーター unpis の作品を採用。知的でありながら親しみやすいデザインが、本書のテーマを軽やかに彩ります。
●あなたのセンスが、〈まち〉を変える。
●これからは、公共をつくる感覚=コミュニティセンスの時代!
【目次】
はじめに
序章 「コミュニティセンスとデザイン」をエピソードから考える
第1部 公共デザインのWhatとHowを知る
第1章 公共デザインを哲学的に考える――コンビニから始めよう
第2章 「デザインの本質=演出」を事例から考える――カフェとポスターから始めよう
第2部 公共デザインの事例と法則を知る
第3章 事例を知るⅠ――セット(道具・配置)の演出
第4章 法則を知るⅠ――反転の法則
第5章 事例を知るⅡ――シーン(場面)とステージ(舞台)の演出
第6章 法則を知るⅡ――ドラマの法則
第3部 公共デザインを復習する
終章 センスのフィロソフィー(哲学)
文献/ホームページ、インスタグラム、note など/付記/あとがき
権 安理(ごん・あんり)(著)
立教大学コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科准教授。博士(学術)。
早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得退学後。早稲田大学社会科学部助手、立教大学コミュニティ福祉学部助教を経て現職。
専門は公共・社会哲学、公共空間論。主著に『公共的なるもの』(作品社、2018年)がある。
公共研究のみならず、公共デザイン・まちづくり・地域活性化の実践活動にも積極的に取り組む。企業や自治体との共同・協働が多く、ニューバランスジャパン、NEC、コクヨ、豊島区と産学・産官学連携プロジェクトを推進してきた。渋谷区北谷公園で開催されるJINNAN MARKETには継続的に参画し、ゼミとしての出展を続けている。また、豊島区の「区民ひろば」活性化プロジェクト(「ウェルビーイングデータ等を活用した地域コミュニティ施設の価値向上事業」)では、公共施設活用検討アドバイザーを務めた。
感情タグBEST3
まちづくりを身近に
「まちづくりをもっと身近に」という意図を感じた本。その際、筆者は2つのことに注目している。
1つは、ものづくり。身近にあるもの…カードとか自販機とかガチャガチャなどを工夫して、つながりをつくる。
もう1つは、まちづくりの少し手前にある、ちょっとしたつながり。筆者はそれを、アーレントを援用してコミュニティセンスと名付けている。
所沢のゆるキャラやアンパンマンがでてきたと思ったら、哲学、アートの話もあるし、事例も豊富。これまでにない、まちづくりブックだと思う。
Posted by ブクログ
デザイン学部の学生と一緒に仕事をすることになったので、デザインの捉え方を学びたく本書を手に取りました。
こういったタイトルの本は、建築やアート分野が多いように思いますが、本書の著者は福祉やコミュニティ政策分野の方。公共やデザインの捉え方から確認できたのは大変ためになりました。まちづくりに携わっていると、「デザイン」は身近な一方で、日本語に近くなっている「デザイン」という言葉の捉え方がポイントのように思っていました。色、形、レイアウトなど整えることは狭義的な意味合いに過ぎず、How to的な問いから要請されるものがデザインという解釈を改めて再認識しました。
そして、まちづくり分野では「コミュニティ形成」をよく使いますが、本書では哲学者・アーレントから引用した「コミュニティセンス」を使っています。強いコミュニティセンスとしての「共同感覚」と、弱いコミュニティセンスとしての「共存感覚」。場づくりにはコミュニティセンスの強弱があり、その強弱でデザインの仕方が異なってくることを、コミュニティフリッジ、路上スナックなど豊富な事例から学べました。
Posted by ブクログ
ハードウェアや枠組みを整えるだけでなく、「そこに集まる人々の心理や身体的関わりをどうデザインし、熱量を生むか」
メモ
・公共の三つの特徴と演出
正しい、善いをオフィシャルミッション
誰もができる公共性を持たせる
ゆるやかなつながりをつくる
・キーコンセプト「コミュニティセンス(つながっている感覚)
・「演出」の法則(セット・シーン・ステージ)
演劇や演出の視点を応用し、道具や配置の入れ替えによって空間の意味を変える「反転の法則」
人々の動線とストーリーを生む「ドラマの法則」