【感想・ネタバレ】『ぴあ』の時代のレビュー

あらすじ

起業の先駆『ぴあ』創始者の熱き闘いと青春。

1972年7月、映画好きのある大学生の熱い気持ちから、ある一冊の雑誌が生まれる。「どこの映画館でどんな作品を上映しているか、そこへ行く道順が誰でもわかるように書かれていたらどれほど便利だろうか」。上京して大好きな映画を観て回るときに切実に感じた“思い”を形にしたのだ。そんな思いを共有し、「なんだかわからないけど面白そう」。と集まってきた仲間たちによって『ぴあ』は形をなし、魂が吹き込まれていく。書店に置いてもらうまでの苦労、人々に認知されるまでの道のり、そして情熱と縁が生み出す、会社としての発展…。その後、『ぴあ』はだれもが知る雑誌となり、チケットぴあも生まれ、ぴあ社は日本のカルチャーを代表する会社となっていく。そんな、時代とともに歩んだ『ぴあ』は2011年7月休刊。そのすべてをあますところなく書ききった熱いビジネス書。そして、何よりフィクションより数倍面白い圧倒的でリアルな人間ドラマが心に迫る一冊です。

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Posted by ブクログ

数年前に株主優待でもらった本。
ようやく手に取って読みました。

もらいものということもあり、まったく期待していなかったのですが、なかなか面白かったです。
主に、いわゆる情報誌としての『ぴあ』の創刊から約20年を追ったものになっています。
『ぴあ』が創刊された1972年前後の日本の社会や、『ぴあ』を創刊した人たちの生い立ち、『ぴあ』が成長していく様、それぞれに物語があり、また、ちょっとした現代史になっていることもあり、ドキュメンタリーとして、興味深く読めました。

それにしても、ぴあの社長の矢内さん、すごいですね。
その手腕には感服いたします。

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2017年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

1970年代以降を象徴する雑誌「ぴあ」の、創刊から休刊まで、映画に関わる部分を中心に描く。
創刊の頃の、不慣れであったり、販売ルートを持たないことによる苦労を跳ねのける熱意や熱気が伝わってくる。雑誌としての「ぴあ」は社会的使命を果たしたかのように休刊したが、PFFなど異なる形で「ぴあ」の目指したものは残っていくのだろう。

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2014年04月18日

Posted by ブクログ

まだ、ぴあ創成期の話。都内のあらゆる映画をみるのにネットによる情報はなく、ケータイもない。
新聞のラテ欄を目指して、上映情報をつくっていたのか?

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2013年09月18日

Posted by ブクログ

 学生時代のバイト先で扱っていた雑誌、インパクトある表紙の雑誌、という印象のみで、買うことはなく、休刊になったことも発刊がなんと40年も前だったことも知らない、という自分には縁のなかった雑誌。しかしながら当時の勢い(こういう時代的物ばっか読んでいるので、いつの間にか70,80年代マニアになってるかもしれん)をまた垣間見た気分。発想とパワー、これがそのまま通じた、というわけでもないだろうが、なぜか勝手に「古きよき時代」的なまとめになっている気がした。そんなことはないと思うが。
 巻末の年表もよかった。

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2013年07月20日

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