あらすじ
好きなようにやって、ダメだったらやめればいいや。そんなふうに生きてきました。ま、ケセラセラ、ね!
おてんばな少女時代から、歌手デビュー、夫・和田誠さんとの出会い、「シュフ料理」誕生……波瀾万丈な人生をユーモアたっぷりに語り尽くす。読売新聞の好評連載「時代の証言者」を大幅加筆、「55の質問」を増補。レミさんはじめての自伝。
目次
Ⅰ おてんば少女のルーツ
Ⅱ 歌とラジオと青春と
Ⅲ シュフ料理の誕生
Ⅳ 好きなことを続ける幸せ
レミさんへの55の質問
――一番のお気に入りレシピは?/自分を食材にたとえると?/初恋はいつ、どんな人?/尊敬する人は?/生まれ変わるとしたら何になりたい?/怖いものはありますか/死についてはどう思っていますか……など
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夫・和田誠との関係。これが本書の核です。
「シャンソン歌手でありたい」という欲望と「主婦として家族を支えたい」という欲望。これは二者択一ではなく「同時に両立させること」が、彼女の人生なんです。そしてそれを可能にしたのが、和田誠という存在。二人の関係は「理解」ではなく「容認」——相手の矛盾を全て受け入れることで、初めて成立する関係でした。
重要なのは、この本が「愛情物語」ではなく「共存の記録」だということ。完璧な理解や調和ではなく「ケセラセラでいいや」という諦観の中で、二人が一緒にいられた。
その過程で生まれたのが「シュフ料理」という新しい概念。
つまり、この自伝は「矛盾を抱えたまま、他者と生きることの強さ」を示している。「人間関係の非対称性」「分かり合えなさの中での繋がり」が、実人生レベルで実装されているんです。再現性高い。読むと、夫婦関係とはこういうものなのか、と痛感させられる。