【感想・ネタバレ】5A73のレビュー

あらすじ

地下鉄に轢かれ、男性が死亡した。その体には誰も読めない「暃」という字が書かれていた……。存在しないにも拘らず、パソコン等では表示されるJISコード「5A73」の文字。通称、幽霊文字。じつはこの男性の前に3人、同じ文字を体に残し死亡した人間がいた。4つの事件に関連はあるのか? この文字が持つ意味とは? 警察が謎を追う間、ついに5人目の死者が出て……。ひとつの文字をめぐる新感覚ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中盤からホラー要素を感じはじめて、おやおやと思っていたらしっかりホラー展開になって驚いた。主人公の別室警官二人が自殺の連鎖と幽霊文字のタトゥーシールの謎を調査して解明に向かうミステリと思い込んでいた。
警官二人の捜査で犯人と幽霊文字を使った理由を突き止めていくミステリ小説と思わせて物語が進む点が巧妙だなと思った。
最後、作者の詠坂と事件を追っていた韮沢が事件発端となったであろう土地に訪れるという真っ当なホラー・怪異小説になった。
作者が出てきたことと前書に書いてあったこととでノンフィクションの様に思えて恐ろしくなったが最後にフィクションだと明記してあり、少し安心してしまった。
また、幽霊文字をツールとして誕生してしまった怪異が条件を満たした相手に乗り移っていくというような解説がSCPのようだなと感じた。

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2026年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

想像できぬまさかの着地点に驚き!!

ヘッドフォン野郎が警察組織を上手に自殺かのように欺いて、連続殺人を行っているんだろうとするhow done it系かと思ったが、全くもって違い、why done it系という展開

自殺単品は怪異で発生しないだろうが、自殺の連鎖は、きっとそのような原因でないと生じないのだろうと「死んだことのない私」には腑に落ちる終わり方だった
(落とし方に賛否両論あり、きっと否の意見が多いかもしれない)

本作は、その見えない力を幽霊文字と関連させて、自殺する側とその原因を解明する側と交互に語られる物語であって終始暗く、一寸も光はさしてこない

自殺を引き起こす条件が明示される点は良かったものの、複数ある幽霊文字からこの文字であることの必要性が不明瞭、説明不足な印象を受けたため⭐︎-1

警察がそもそも事件性が明らかでない自殺を真剣に追わないだろうと考えてしまう私にとっては、自殺を追う人物を警察組織内の人物だけど、警察もどき(?)として登場させており、細かい点で筆者の工夫が施されており素晴らしい!

幽霊文字への解釈が多角的な視点から論理的に語られており、幽霊文字の背景を知ることができて非常に満足◎

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

連続殺人を追うミステリーなのかな、と思い込んで読み始めたところ、なんだか雲行きが怪しいぞ、、と。普段慎重にホラーは読まないようにしているのに(しばらくは怖くて夜の家事に支障が出るから)これはまずいものに手を出したのではと気付いた時点で、もう読み切らないと済まないくらい、作品の世界に嵌りこんでいました

形を与えられ、人の思考に乗ることで生きながらえていくなにかしらがあることは、裏打ちされる理論がなくとも不思議と飲み込めるものでした。

手を出したら呪われるものはホラー界隈にありそうだけど、本書自体にワクチン的な役割を持たせたというのは新鮮に感じました。(そしてほっとしました。今夜も一人で食器洗いができそう)

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽霊文字が幽霊文字たる由縁は興味深かった
読み進めるうちにどんどん5A73についての解釈を待ち遠しく思っている自分がいた、忘れなくてはいけない

怪異オチでも答えを用意してくれた有り難さはあるけれども、やはり少し肩透かしを食らったのは事実で自分の感受性の稚拙さが悔しくもある

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

見慣れない漢字のタトゥーを貼って自殺する人が続いた。その漢字は意味も読みも当てられていない幽霊文字だという。
担当の刑事や、関連する人々が文字の意味を推測しながら進んでいく物語。

最後はいきなり視点が変わり、梯子を外された気分を味わった。
謎を追う刑事目線で読んでいたのが、突然物語の外側に放り出される。
解決編として提示されるのが怪異の存在という、最初は面食らったが、解決編の雰囲気がそもそも舞台裏的なので割と構造的な面白さでなんとかなってしまった。
感覚的なものとしては『インシテミル』と似たものがあるかもしれない。
自分があの文字に意味を付けるなら何というだろうか。目新しく面白いテーマだった。

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2026年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幽霊文字をベースとして展開されるミステリー。
幽霊文字は読み方がないが、暃のルビを活用して展開していく話は小説でしかできないな、と思い感心した。
個人的感想としては、絶賛?という感じではあるが、知らなかった幽霊文字の知識も含めて興味深く読めた本ではあった。

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2026年01月13日

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