【感想・ネタバレ】相続税調査でわかった 富裕層が大事にしている「お金の基本」のレビュー

あらすじ

お金の不安がスッと消える!
実は日本に150万世帯もいる「純金融資産1億円以上5億円未満」の大半は、普通に働く、ごく「普通の人」――ミリオネアの預金通帳を調べ上げてきた相続税担当の元国税専門官だから書けた、「普通の人」でも億単位のお金を手にする仕組み。
ベストセラー『すみません、金利ってなんですか?』『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』の著者、最新刊!

著者の家は母子家庭だったため、大学卒業時に奨学金の返済額は1000万円に上った。その返済に苦労し、「どうすればお金のことで悩まなくて済むようになるのだろう?」とずっと考えていた。だから著者は東京国税局に採用されると、富裕層の家計を見られる相続税調査の仕事を選んだ。見えてきたものは、お金がある人とない人が普段している行動の大きな違いだった。
富裕層は世の中一般の価値観にとらわれないし、世間がイメージするような派手な暮らしをしていない。富裕層にしかできない特別な方法など存在せず、地道に支出をコントロールし、用意周到に投資をし、税制を学び、時間をかけてお金が成長していく仕組みを作り出す。
では、どこが普通の人と違うのか? どうしたらお金の悩みから解放されるのか? 著者が辿り着いた答えのすべてが、この本に!

・おもな内容
富裕層の預金通帳にびっしり書かれたメモ
なぜ富裕層は投資で負けないのか
「欲しい」のか、「欲しいと思わされている」のか
「自然とお金が減る人」がしていること
富裕層は借金を「BS脳」で考える
2億円のマンションを買いに来た、家賃1万円の社宅に住む人
「自分に合う」から買う富裕層、「お得」だから買う一般人
値上がり益を見込んで都心で家を買うべきか
子どもの高校入学時から奨学金を借りる
住宅ローンの繰上げ返済はするな
「節税」でかえってお金が減る人の思考
国税職員は敵か味方か? 私が体験した調査事例
相続税の基本戦略、富裕層が実践する4つの方法
ほか

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Posted by ブクログ

東京国税局の国税専門官であった著者が、富裕層が行なっている賢いお金の扱い方を紹介したもの。富裕層は思いのほか無駄遣いをしないこと、効果的に借金をすること、節税や投資を行うことなどが書かれており、役に立つことが多かった。

「(奨学金)月16万円もの奨学金を借りました。大半は学費と日々の生活費に充てられ、アルバイト代を多少家計の足しにしても、手元にはほとんど残りません。結果として、卒業時には金利も含め1000万円近い返済義務を背負うことになってしまいました」p4
「(相続税調査)相続税調査では、生前の預金の動きを徹底的に洗い出すからです。個人が使っていたお部屋を拝見するのはもちろん、時には家族や関係者の預金口座まで調査し、不自然な資金の流れがないかを厳しくチェックします。その結果、多くの富裕層が実に慎ましい生活をしていることを実感したのです」p6
「(富裕層のお金の使い方)お金をたくさん持っているからといって、決してむやみやたらと消費するわけではない。しかし、使うべき時と判断すれば、大胆にお金を使う。富裕層の多くのお金に対する考え方や使い方は、私たち一般人のそれとは根本的に異なる。それが、私が相続税調査の現場で得た大きな気づきでした」p7
「やはり、楽をして一攫千金を得るような魔法は存在せず、富裕層のように極端なリスクを取るか、プライベートの時間や人間関係といったものを犠牲にする覚悟がなければ、短時間で大きな富を手にすることはできないのだと思い知らされました」p8
「(お金持ちになるための仕組み)「新NISAのつみたて投資枠を使って、S&P500や全世界株のインデックスファンドをひたすら毎月積み立てていくこと」。結論としてその答えは完全に正しいのです」p20
「JPモルガン・アセット・マネジメントによる2025年版の長期予測によると、今後10〜15年の世界株式からの期待リターンは年率5.2%と予想されています」p21
「積立投資の設定を無事にできたとしても、投資を続けられる人もいれば、続けられない人もいます。日本経済新聞の報道によると、2024年3月時点で、ファンドを購入して、解約せずに継続保有している期間は全ファンドの平均で2.9年です」p28
「亡くなる際に億単位の資産を残した「普通の富裕層」たちは、決して特殊な投資手法を駆使していたわけではありません。配当の良い大企業の株を何十年も持ち続ける、給料日に投資信託を買い続けるといったシンプルな方法を、生活の一部として淡々と長期間にわたって継続していただけなのです」p29
「複数の研究が示すように、人生の満足度は「自分で自分の人生を選択している」という感覚、すなわち「自己決定感」と強く関係します。「自分はどれだけのお金があれば十分なのか」を知り、その範囲で支出をコントロールすることは、家計にゆとりをもたらすだけでなく、幸福感を高めることにも直結します。逆に、いくら高収入であっても物欲に振り回されて常にお金の不安を抱えていたら、幸せな状態とは言えません」p34
「守リッチを目指す上で大切なのは、ムダな支出をしないこと。車や住宅の購入を検討するときも、「華やかな暮らしの演出」ではなく、「資産をなるべく増やしたり維持したりするにはどうしたらいいか」という視点を中心に置いて考えるようにしましょう」p40
「(相続税の申告書)億単位の資産を持つ富裕層の大半が、同時に数千万、時には億単位の借金を抱えていたのです」p68
「(APAグループ創業者 本谷外志雄)低金利の時代は、借金をしてでもモノを豊富に所有して、収益を確保するべきです。だから私は、東京都心でのホテルの所有にこだわったのです」p70
「富裕層は借金をBS脳で考える」p74
「私がこれまで出会った富裕層で、時間にルーズな人は一人もいませんでした」p94
「(繰上げ返済の損失)低金利下における住宅ローンの繰上げ返済には、見過ごせないデメリットが存在します。「投資で収益を得る機会」「住宅ローン減税」「団体信用生命保険」という3つの大きなメリットを、自ら手放すことになる、という点です」p124
「国は住宅省エネ化を強力に推進しており、基準を満たす住宅に対して、減税や補助金など、これでもかというほど手厚いご褒美を用意しています」p132
「絶対に避けなければならないのが「家を空き家として放置する」ことです。現在、日本の空き家は900万戸を超え、深刻な社会問題となっています。空き家をそのまま放置することにより、さまざまな税制上のデメリットが生じるようになっています」p137
「(税制優遇)ご自身が住んでいた家を売るなら「3000万円控除」、親から相続した空き家を売るなら「空き家特例」、子が住み続けるなら「小規模宅地等の特例」といった具合で、制度は、相続前に売るか、後に売るかといった状況によって、必要条件が変わります。「相続が近づいてから慌てて調べる」では手遅れになりかねません」p138
「税金はある程度「自己責任」であり、知らなければ損を、知れば得ができるものなのです」p148
「私は、東京国税局を退職した直後、まだ売り上げが1円もない段階で、開業届と合わせて青色申告の承認申請書を提出しました。いずれ発生する利益に控除を使えることを知っていたからです」p163
「相続税がかかるような富裕層にとって生命保険は、「納税資金の用意」「争族対策」「節税」という3つの問題を一挙に解決する魔法のようなツールです」p198

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2026年03月07日

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