あらすじ
ロンドン警視庁も頼りにする名探偵シャーロック・ホームズの武器は、聡明な頭脳とベイカー街少年探偵団! 器用な手先や変装などそれぞれの特技を駆使し、少年たちは難事件に挑むホームズを助けていく。名探偵を目指して修業中のリアムは、世間をにぎわす怪盗・黒薔薇の賊を捕まえようと挑戦するが……。ワトスンやレストレイド警部に、アイリーン・アドラーやあの“教授”も登場? 21世紀のホームズ譚、BSIシリーズ開始!!
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Posted by ブクログ
これはおもしろい。
普通の推理小説好きが面白いんだから、シャーロキアンには、きっとたまらない面白さなんでしょうね。
ホームズを助けて活躍する貧しい少年たちの物語。
タイトルのにある「キューピッドの涙」なんて表現が、なんとも少年ごのみの推理小説の雰囲気でいい!
本家のホームズものに出てくるさまざまな人物がちりばめられている中、ホームズをしたいホームズのために働いている貧民街の少年たちが縦横無尽に活躍するというお話。
ミステリなのであらすじ紹介はやめておきますが、文体も本家を思わせて(といっても、自分は翻訳でしか読んだことありませんけど)、小学生のころ、ちょっと背伸びして新潮文庫でホームズシリーズを読んでいたころを思い出しました。もう35年も前!
さらに事件とは別のストーリーとして、アイルランド独立闘争が仕込まれているというのが面白い。
日本に差別(米軍基地の押しつけをしても「沖縄ならいいだろう」という県外の多数の人々の意識は差別に相当する。そこに明確な搾取がなくても)されている沖縄出身の自分にとっては、この独立闘争のほうが、どうも興味がわきます。
時代的には昔みた映画の「マイケル・コリンズ」の頃なのでしょうか。
この部分の今後の展開も気になります。
続編が出ていますが未入手。