【感想・ネタバレ】ストレスと適応障害 つらい時期を乗り越える技術のレビュー

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Posted by ブクログ

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職場に馴染めず心身が不調になったため読みました。
適応障害になりやすい人、そのメカニズムが種類別に既述されています。
性格のクセ、認知の歪み、愛着障害、マイナス思考かどうか、などなど。
コミュニケーション方法の見直しにも役立つかも。
(適応障害とは別に、わたしは依存型で、自己愛型の人格の人に苦しめられてたんだ…という気づきを得ることができました)
こういう精神的な問題を記した本は弱点を抉られて読めなくなることも多いのですが、この本は著者が「適応障害の解決」を目的として書いているな、というのが分かってスムーズに読むことができました。

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2017年05月11日

Posted by ブクログ

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自分らしくありたいという気持ちと集団に所属してうまくやりたいという気持ちと、
その狭間で摩擦が大きくなるのが適応障害だということがわかった。

偏った認知が摩擦を生む原因になったりするので、そういった認知を修正し訓練しながら自我の強度を高めていくことが必要そうだ。

コロナ禍で人と会わず孤立した生活をしていると、自分の認知が歪んでくるような気もしているので、社会的な人とのつながりを大切に、周りの人たちに認知の修正を手伝ってもらいながら、たくさん本を読んで、心を大切にして生活していきたいと思う。

この本にも書いてあるように、環境になじむことが第一ではなく、見切りをつけて向いてないことは止めて新しいことに挑戦した方が幸せになれることもあるようだ。適応障害に悩む子供にも大人にも、その人らしい幸せな道が見つかることを心から祈る。

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2022年04月22日

Posted by ブクログ

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精神科医によって書かれた本書。適応障害を中心に、ストレスについてや対処法・考え方のアドバイスなど分かりやすく書かれています。
葛藤は生きている限り消え去らないけれど、うまく試練を乗り越えていくためのヒントが書かれていて人生・生き方指南書としても読めます。
他書にはあまり書かれていない「適応能力が高すぎる人も症状が出るまで気がつかず適応障害になる場合がある」ということが書かれており、「まさか自分が(あの人が)メンタルやられるわけがない」と思ってしまう人にも読んでいただきたい書です。

適応障害は、『病気として治療して完治』というものでなく、その人の特性と環境がうまく調和するように、スキルトレーニングをしたり、物事の捉え方を修正したり、またその人が活かされる社会(家庭や学校・職場)が整うことが必要なので、周囲の理解が欠かせないと思いました。

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2020年11月14日

Posted by ブクログ

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【239冊目】自分が危ういと思い、読んだ本。結果として、すごく視界がクリアになった。自分自身と付き合っていく上で、また、ストレスを感じている友人や同僚と向き合い、上司として人事マネジメントをする上でも、読んでおいて良かった。

適応障害になった友人が以前、「人事管理してる人が、うつと適応障害の違いも分からないくせに、とりあえず自分をメンタルクリニックに送っておけば良いという雑な扱いをしてくる」といっていた言葉がすごく印象に残っている。自分がその縁に立ってみて、やっと学ぶことが出来て本当に良かった。

「あなたは悪くない」みたいに一方的に甘やかすような内容だったら嫌だなと思っていたのだけど、そこはさすがに精神科医の方が書いた本だけあって、そこらへんに置いてあるヒーリング系甘やかすだけ本とは違った。

基本的にはストレスへの対処は負荷、対処、支えの三要素で決まるとのこと。(p54)パーソナリティタイプ別の対処方法や、読者の適応力を測るような章もある。

ただ、ぼくが印象に残ったのは、「安全基地を持つこと」「プライドや自分が大切にしていることを否定されないこと」「共感や応答してもらうこと」の大切さを繰り返し強調されていること。うん、これは覚えとこ。

最後の最後に、ご自身のクリニックでの経験を振り返って筆者の岡田先生が「人が生きることの切なさ、不可思議さ、そして素晴らしさを、改めて思わない日はない」と書いてるのを読んで、自分まで肯定されたような感じがし、心地よかった。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

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レジリアンス(心のバネ、メンタルの強さ)を左右する要素は、否定的認知、完璧主義、固執性、過敏性、共感性、情動制御、安全基地の七項目の要素が相互に絡まり合っている。まずは自覚し、どこを修正するか。具体例と共に適応障害とは何であるかについて理解し、症状の根底にある課題としての障害について理解する。そして人間が何かの障壁にぶつかった時、いかにしてその試練を乗り越えていくかについての極意書として精神医学の立場からエッセンスを練りこんだ作品。
・ピカソも埋もれたまま劣等感にまみれ落後者か犯罪者となって人生を終えていたかもしれない。
・適応障害は合わない環境、その子が活かされない環境に無理やり居続けさせれば、適応障害を起こし、劣等感を植え付けられ、何のとりえもない人間として自分をみなし、パッとしない人生を歩むということになりがちだ。
しかしその子の特性を活かし、才能を伸ばそうとする周囲の環境が整っていれば人生には大きな可能性が開ける。
・容量オーバー型の適応障害やうつを予防する上で大事なのは情報入力を少しでも減らす努力をすること。脳が容量オーバーを起こしているうえ遅くまで情報負荷をかけると悪化させ、集中力や能力低下、判断力の鈍さ、対人関係が面倒、電話も億劫、しなければならないことの後回し、などの症状が起こる。合間合間に5分程度の休憩をはさむだけでもぶっ続けで仕事をこなすよりかなり違ってくる。
・容量オーバーが起こりやすい状況の一つに環境や担当が変わった時だ。対人面、仕事面、課題面で勝手がわからず大したことをしていなくても気づかいが増え、ストレスが数倍負荷がかかり、疲労が起こりやすい。不慣れなことを担当するとペースをつかむまで容量オーバーが起こりやすい。
・容量オーバー型の適応障害を避けるためには自分にかかっている負荷の容量が適正なものか自己管理を常に行い監視しておく必要がある。そのためには厳格なスケジュール管理、自己管理を行い、どんぶり勘定で何とかなるという仕事の請け負いはしないこと。ほんの少しの無理がかななったことで結局うつに追い込まれることになるのだ。
・鬱になり、脳の委縮が起こり、回復に何カ月も時間がかる状態になったところで誰も面倒は見てくれないのだ。家族は生活に困り、永久に消えない心の傷と悲惨な体験を味わうことになりかねない。
・鬱にならないための分かれ道は無理をしてまで仕事を受けないということができるかどうかである。無理をして仕事を受けると必ず仕事の質が低下する。すると自分自身の仕事の評価が結局は中長期的に下がってしまう。時には致命的失敗につながることもある。
・質を落とさずこなせる仕事の量をきっちり管理すること。はっきり無理を無理と拒絶すること。
・人は意味のあるストレスならばたとえそれが少々大きくても絶えられるが、逆にどんなに小さなストレスでもそれが無意味なものならばひどく苦痛に感じる
・方向性を示し、働きや努力の意味のあるものだという感覚、苦労し外のあるものだという意識を持てるようにすることが大事。

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2013年12月15日

Posted by ブクログ

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環境の変化や対人関係が原因で生じる心のトラブル「適応障害」は、どうすれば改善するのか? また、どうにもならない問題や悩みを抱え込んだとき、いかに対処すればいいのか? すぐに実践できる方法をわかりやすく紹介する。

参考にはなるが,実践の方法が分かりにくい。

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2016年11月04日

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