あらすじ
「無文字社会」の暮らしを知る/文字がないってどんな生活? 契約書がないのに取り引きできるの? 無文字社会にはどんな娯楽があったの? そんな7つの疑問に答えながら「無文字社会」の経済や法律、歴史や宗教、口頭伝承等の文化について易しく解説します。 【目次】第一章 無文字社会にお金はありましたか?/第二章 無文字社会に法律はありましたか?/第三章 無文字社会にはどんな娯楽がありましたか?/第四章 無文字社会の歴史を知る方法は?/第五章 無文字社会に宗教はありましたか?/第六章 無文字社会にメディアはありましたか?/第七章 今でも無文字社会は残っていますか?
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Posted by ブクログ
梟叢書の本とコーヒーセットについてきた本。
本がメインのお店の100冊目に相応しい、文字がない世界を本で示す皮肉の効いた良い本だった。
分かりやすく簡単に文系の研究が述べられている形で、とても新鮮であり、肉声の強さなど共感できるところも多かった。
言語化するには難しいけど、感覚的にはわかっていることを、事例を示して述べてくれるので、読み進めていて楽しかった。
思い出補正で満点です。
Posted by ブクログ
文字を持たない社会に対する7つの疑問を起点に、20世紀初頭まで文字を持たなかった東シベリアに住むサハ族の暮らしを中心に無文字社会の文化を知るというもの。
現代文明社会に対して劣っていると見なされる無文字社会にも豊かな文化があります。という良くあるナイーブな内容で、文字を持たない社会がどのような文化・社会についてあまり本質的な内容はない。単純に考えても文字を持たない社会は持つ社会に比べて知識の継承という点では大きく不利であるし、おそらく高度に抽象的な概念の発展にも障害であるだろうが、そういう話はない。
また、中で識字率の話がちょくちょく出てくるが識字率が低い社会だからといって無文字社会であるかというとそういう単純な話でもないだろう。江戸以前の日本の識字率はそれほど高いものではなかったが当時の日本を無文字社会と呼ぶ人はいない。サハ族に関しても20世紀初頭にサハ語固有の文字を持つようになったとのことだが、それ以前よりロシアの通貨などが流通していたとのことで文字という概念がなかった訳ではないだろうしロシア語とその文字の文化的な影響度を無視して良いのかという疑問もある。
サハ族の文化を知るという意味では良い本だが、無文字社会について考える手がかりとしてはすこし物足りない。