あらすじ
凛子は、成人式の着物を仕立てた呉服屋の若旦那・十夜に恋をした。思いを伝えたものの、「大人になられたら、またご来店ください」という十夜の言葉に軽くいなされてしまう。それ以来、呉服屋に足を向けることができなかったが、彼への想いは変わらずに抱き続けていた。やがて24歳になった凛子は、妹の成人式を機に呉服屋を訪れ、十夜と再会。しかし彼の横には翠というキレイな女性がいて…。
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Posted by ブクログ
爽やかで艶やかな夏の恋物語りでした。
二十歳の凜子は呉服屋のイケメン若旦那にひとめ惚れ、告白するものの、〝大人になったら、また来て下さいね〟とフラレてしまう。
四年後の再会と夏祭りの夜、情熱的に結ばれるまでのひと夏の恋、更にそれから一年後の二人を描く番外編、どちらも読み終わって、とても清々しい気分でした。
今時OLのリアルな恋を描いているのに、嫌みとか癖が全然ないのです。
花にたとえるなら、紫陽花のような-まさに、この作品の舞台となった季節にふさわしい雰囲気の話です。
同郷の作家さんだと解り、俄然、応援したい気持ちになりました。
また別の作品も読んでみたいなぁ。