【感想・ネタバレ】中東 大地殻変動の結末 イスラエルとイランをめぐる、米欧中露の本音と思惑のレビュー

あらすじ

イスラエルのガザ攻撃が止まらない。
ガザの一般市民の殺戮はいますぐ止めなければいけないが、国際政治は短絡的な「正義」だけでは回らないという厳しい現実もある。
イスラエルとイランをめぐり、世界各国が損得勘定で狡猾にうごめく中、相変わらず日本だけがボンヤリしている。
視野狭窄症に陥り、世界を俯瞰できていない日本の地域専門家の言説に惑わされるな。
元・外務省中東アフリカ局参事官が、激変する中東の真実を指摘する。

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Posted by ブクログ

中東のニュースに触れるたび、何がどうなってこうなってるの?って思っていたので、少し学ぼうと本書を手に取った。
結論から言うと、今の拗れてしまっている中東の状況は分かったような分かっていないようなという感じ。本1冊読んだだけでは、到底理解できない歴史がそこにはあるということだけは分かった。そして、いくつかの一般常識的な事柄も学んだ。
一つは、イランが「アラブ諸国ではないこと」。常識中の常識であろうが、恥を忍んで自分の無知を曝そうと思う。アラブ諸国は、アラビア語を話す国々のことである。よって、ペルシャ語のイランはアラブ諸国ではない。(このことは本書に直接記載はなかったと思うが、私が本書を読んで調べて知ったので、本書を読んで知ったことの一つとする)
二つめは、イラン(ペルシャ)、イラク(メソポタミア)ということ。これもきっと常識でしょう。
三つめは、1978年にイランでイスラム革命が起きたこと。パーレビ国王の世俗主義政策に宗教勢力が反発し起こった。それにより、欧米型世俗主義が徹底的に取り締まられイスラム主義が当地の基本となり、政教一致政治が始まった。これも常識なのでしょうが、イランの政治体制を知るうえで必須の出来事なので、これを知っただけでも本書を読んだ価値があると思う。

歴史が苦手な私でも、現在の状況から遡ることで、歴史的な事実を知ることができた。

本書の刊行は、2025年12月のため、ホルムズ海峡封鎖についてはもちろん触れられていないが、ハメネイ氏の暗殺を含め著者の予測が現実のものとなっている。
また、おわりにの最後の一文「2025年9月22日 石破首相辞任表明を受け行われる自民党総裁選告示の日に」という結びの言葉を読んだときに、刊行時より状況が動いていることに改めて気付き、なんだか薄気味悪さを感じた。日本の行く末が心配である。

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2026年09月20日

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