【感想・ネタバレ】ディスコミュニケーション精霊編（１）のレビュー

植芝理一

松笛たか臣と戸川安里香（とがわありか）は同じ高校の２年生。不思議な縁でおつき合い中。松笛くんはとってもかわった人（実は人間なのかどうかもわからない）なので、戸川さんは、「どうしてこの人を好きなのだろう。人はどうして誰かを好きになるのだろう」と考えてしまいます。そんな２人の前に起こる摩訶不思議な出来事をたっぷり描いた、新シリーズ『精霊編』開幕です！

[ブクログ · ★★★★☆]

"「そう！これは覚醒夢ーー心の中の……空想と空想の戦いなの！
覚醒夢の中では強く空想すれば 怪獣のオモチャは本物の怪獣にーー
段ボールのロボットは本物のロボットになるのよ
夢と同じだからーー私たち以外の人たちが見れば
段ボールをかぶった女の子と 怪獣のオモチャがにらみあってるだけ……
本人たちの心の中では現実と同じくらいリアルな戦いに見えるんだけどね
ただ 普通の夢と違って……あの怪物に戸川さんが食べられてたら大変な事になってたけどね
もちろん 肉体的にはなんの危害もないけど……」
「大変な事って……食べられたらどうなったの？」
「戸川さんが 松笛くんの事を嫌いになるわ」"

おもちゃ店の描きこみがほんとすごい……。ガラクタとおもちゃの境目というか……。
夢使いなる2人が準主人公的に、3巻使って1つを解決するのかな。