【感想・ネタバレ】「忠臣蔵」の決算書のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

最近読んだ新書の中では間違いなくNo.1!
いやー面白かった。
歴史に詳しくない人でも面白いと感じられる1冊。
討ち入りまでのあらゆるお金の動きをまとめた「金銀請払帳」が残っていることもすごいが、
金一両などを現在の紙幣価値で12万と据え、とにかくわかりやすくまとめているこの本がすごい。

そして分析に沿って討ち入りまでの葛藤、苦労が見えてくる。現代とそんなに変わらないのもまた面白いんだよなぁ。
退職一時金として「割賦金」を支払い、残り700両=8200万ほどを内蔵助が抱える。
最初は討ち入りというより、仏事費などにお金を1200万使ってたりするのも気持ちが見えて面白い。
そして討ち入り実行が現実的になると
上方と江戸の往復の旅費や、リストラされて家賃も払えない仲間たちの家のお金を払ってあげたりとお金の出費がとてもリアル(笑)
討ち入り前の居住地をまとめたマップも面白い。江戸城近くはやっぱり家賃が高い(笑)

赤穂浪士の話は著者も言っている通り、心情や動きに注目した本は多いけど、
経済的側面に注目した本はなかなかないので貴重な1冊。いやー面白かった。

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2022年04月27日

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