あらすじ
『ママ、生まれる前から大好きだよ!』の第2弾にあたる書籍。胎内記憶をもつ子供たちの生の言葉や、いのちの現場にかかわるさまざまな方々へのインタビューを通して、この世に生まれてくることの不思議さと尊さを伝えていく。
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Posted by ブクログ
子どもたちの胎内記憶、誕生記憶、更には、空の上の中間性記憶まで。子どもたちから語られる世界はなんて神秘的なんだろう。ここまで証言が揃うともう信じるしかない。もっともっと知りたいと思う。
私も子どもにまつわる不思議な体験はしているので、会話という形の言葉を交わさなくても、心の対話はできるのだと確信して思えるようになった。(以前まではこういう考え方は持てなかった)
「おなかに来てくれて、ありがとう」
「大切なことを教えてくれて、ありがとう」
印象的だったのが、空の上で人生を選ぶというのは、自分がとっておきの時間を過ごす時に読みたい物語やDVDを選ぶのと同じ感覚、ということ。
何もかもが恵まれて、最初から最後まで平坦で何事も巧くいく人生(物語)は当然、何も面白くないし心惹かれない。せっかく体験するのなら、刺激のあるものや、なかなか自分の思い通りにいかない、山あり谷ありの人生(物語)の方が楽しい。
そういう風に考えると、私は、困難で刺激のある人生(物語)を間違いなく選ぶだろうし、実際に普段も自分が成長するような物語を好んで選んでいる。
人が物語を選ぶ時、受験の時に志望校を選ぶのに似ている。楽勝で入れる学校を第一志望にしないで、自分の実力よりもほんの少し上の学校を第一志望にする。その心理、なるほどと思った。成長したい向上したいと挑むのは、たましいの本能なのかもしれない。
そうやって、人は自分の人生という物語を選んで、挑戦しているのだと。
虐待されることを解ってて親を選ぶチャンレジャーな子もいる。病気と闘う人生やあえてハンデを選ぶチャレンジャーな子もいる。皆、ちゃんと自分だけの"ものさし"を持っているのだな。勿論、私も。