【感想・ネタバレ】夜のある町でのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

荒川洋治の詩は、正直言うとよくわからない。
詩は難しい。
けれど、このエッセイ集は大好きです。
忘れられている、人との繋がり、言葉の重み、作家たち。文章はとても分かりやすく、視点に温かみがあります。

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2012年04月13日

Posted by ブクログ

「本を読むのが遅いんです」そういう人に、このエッセイ集を薦めたいと思っている。
 作者は荒川洋治という詩人である。だから自然と、詩や文学についての話が多くなる。けれど、困ったことがある。そこであげられた作家のほとんどを私は知らなかったのだ。
 彼が口にするのは、忘れられた作家なのである。文学史にも残らない、皆に忘れられた人々。荒川はそういう作家の小さな声を聴き取ってゆく。こんなひとがいたそうですよ、あんなひともいたそうですよ、荒川洋治はそう語る。
 本書には何かを「教えてやろう」という気配もないし「主張するぞ」という意気込みもない。ただ静かに、荒川洋治は語っている。
 冒頭に「読むのが遅い」人に薦めたいと書いた。それはなぜかというと、この文の"調子"を味わって欲しいからである。読むのが遅い人というのは、きっと考えながら読んだり、あるいは一字一句飛ばさずに丁寧に読んでいる人だろう。荒川の文章は、そういう読み方にこそふさわしいのだと思う。ほんとうにきもちのよい流れだった。
 ときに、彼の言っていることは攻撃的になったりもする。なのに、ふしぎとやさしさだけは失われない。まさに"語り口"の魅力があるからだろう。(けー)

(追記)この本棚にある山田詠美『4U』のいくつかの作品を、荒川さんはとても誉めていた。『4U』もいつか読んでみたい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

ぼくには友だちは三、四人しかいない。
こちらが思っているだけだからニ、三人だろうか。
また、我が家へ人を招くのは
一年に一度あるかどうか。
友だちも客も少ない人生を
選んでいるのである。

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2009年10月04日

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