【感想・ネタバレ】臨床瑣談のレビュー

あらすじ

「〈臨床瑣談〉とは、臨床経験で味わったちょっとした物語というほどの意味である。今のところ、主に精神科以外のことを書こうとしている」本書は、精神科医としての長年の経験をとおして、専門非専門にかかわりなく、日本の医学や病院やその周辺について「これだけは伝えておきたい」という姿勢で書かれている。多方向からの視線ではあるが、病名を告知された患者側ができる有効なことは何かに主眼がある。「現代は容赦なく病名を告知する時代である。告知の時代には、告知しただけの医師の覚悟も必要であり、また、告知された患者も茫然たる傍観者ではなく、積極的に何かを行ないたいだろう。患者もその家族、知己も、いつまでも手をつくねてドアの外で待つだけの存在では済むまい」院内感染を防ぐには患者側はどうすればよいか。脳梗塞の昏睡患者を前にして家族にできることとは。さらにガンを持つ人の日々の過ごし方について、「丸山ワクチン」について――。その実用的な助言は、現代医療批判でもあり、自然回復力の大切さと有限性も視野に入れながら、医学の可能性と限界をくっきりと映しだしている。

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Posted by ブクログ

医療を中心としたエッセイ。医学のこと、人体、患者の注意点など色々と興味深い。
医者はこんなに健康に注意しているのかと感心した。プロポリスや乳酸菌、漢方薬などすぐにできるものはやってみる価値がありそう。
昏睡から目覚めさせた話は、最後は医学でなく治したいという周囲の熱意と自分の意欲なのかと考えさせられる。

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2024年10月04日

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