【感想・ネタバレ】第三の性「X」への道――男でも女でもない、ノンバイナリーとして生きるのレビュー

あらすじ

2017年にカナダで初めてのノンバイナリー(男性にも女性にも分類されない性別)の出生証明書を取得し、2019年には性別欄に「X」と記載されたジェンダー・ニュートラルなパスポートで日本に入国したLGBTQ+活動家、ジェマ・ヒッキー氏の回想録。聖職者による性的虐待の実態を訴え、LGBTQ2+コミュニティの権利と平等を求めるために歩いた908キロの旅の日記とともに、激動の人生を振り返る。
周囲からのいじめや神父による性的虐待に苦しみながらも、自己を貫く姿に勇気づけられる一冊である。

「私は女の子としてこの世に生まれた。それは男の子の心を持った女の子だった。…でも夢の中でしか、男の子として自由に遊ぶことはできなかった。女の子は大人の女性になって、男の子は眠ってしまった。けれど今、私は目覚めた。…もう恐れることはない。男の子が出て来て自由に遊んでいいのだ。私は犠牲者であり生存者でもある。カトリック信者でもプロテスタント信徒でもあった。男性と女性の両方を愛してきた。そして私には女性の部分と男性の部分の両方がある」(本文より)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ノンバイナリーが気になる今日この頃。わたしの場合は、男の要素も女の要素もあっていいし、だけどどっちかって決めなくてもよくね?という感じ。仕事とか男性と一緒に何かする時は性別がなくなればいいと思っている。お前は自分自身であればいい、という言葉に感激。そう、わたしは何も演じる必要はない。

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2024年02月28日

Posted by ブクログ

ノンバイナリー当事者の自伝であり、多様な環境や考え方があることが分かる。共感する部分もたくさんあるし、二極化ではなくオペもなく、著者の苦悩が痛いほどわかる内容であった。
が、突然やってくる性被害の描写がキツくて何度か飛ばしてしまった。もちろん著者はもっとキツく、傷を負っているのは十分理解しているが…フラッシュバックや共感性のある人がこれを読むのはしんどい。Xを勝ち取るまで…より自伝の方が強くて、参考にできるところは少なかったかも。
後書きに救われた。

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2023年05月14日

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