【感想・ネタバレ】廃墟少女のレビュー

あらすじ

「艶漢」の尚月地による、儚く毅い少女たちが織りなす美しき幻想奇譚。寂れた工場跡……。少女を拘束する少女……。命懸けの探しもの……。よみがえる記憶の断片……。繋がる迷路の先に見えた驚愕の事実とは……!? 『廃墟』『こわれゆくもの』をモチーフにした、稀代のヴィジュアリストによる超幻想オムニバス4編。<収録作品>「廃墟少女」「音楽が見える男」「箪笥少女」「帽子の上の丘」

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Posted by ブクログ

 廃墟作品が好きなのでちょくちょく検索しているうちにたどり着いた一冊。

 短編集ではあるが、一応全ての作品に「廃墟」めいたテーマを共通させている。

 事件があり、謎があり、解決がある。
 こういうテーマにこった作品集は、結末ほぼ焼かして投げっぱなしにする作品が多い印象だけれど、この作品はどれも綺麗な結末へ至っていて嬉しい。
 
・廃墟少女
・音楽が見える男
・箪笥少女
・帽子の上の丘

 あらすじを書くのも野暮なので控える。
 タイトルにピンときたらおすすめ。

 「艶漢」というシリーズが有名らしい。
 タイトルが妖しいが評判はいいようなので遠からず読んでみたい。

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2021年05月27日

Posted by ブクログ

タイトルと表紙を書店で見て、音速でレジへ向かった。中身は直感に違わぬすばらしさ。どの話も耽美でレトロな雰囲気がおいしく、特に表題作は完璧。

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2015年12月24日

Posted by ブクログ

美しい!表紙見ただけでも美しさが分かりますが、中身の描写も美しかったです!
廃墟と少女とか、箪笥と少女とか、組み合わせがツボ過ぎる。
白黒のはずなのに、まるでフルカラーマンガ読んでるみたいな気分でした。
天使や妖精や花や廃墟の描きこみが素晴らしいです!
これ、本誌で読みたかったなあ。

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2014年07月05日

Posted by ブクログ

絵が本当に美しくて眼福でした。独特の世界観が素敵。特に「音楽が見える男」の主人公が見る音楽は幻想的で引き込まれた。どの短編もいい話だった。

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2014年04月21日

Posted by ブクログ

幻想短編集。裏表紙の解説によると「『廃墟』『こわれゆくもの』をモチーフに」した「超幻想オムニバス」。
4編収録されてますが、どれもこれもが美しくて少し怖いお話。
全編をフルカラーで読みたくなるほど繊細で印象的な世界で満ち溢れていました。

現実的なことは一切忘れて、幻想的な世界に浸って読んでほしい作品。

内容はというと。廃墟で忘れ物を探す少女二人の話、音楽が映像化して見える音楽家のおじさんの話、箪笥の中でしか安心できない少女とその主治医に成りすました男の話、迷い込んだ廃墟の中で帽子を作る職人の話。

最後の職人の話だけはコメディ色強めですが、ほかのお話はシリアスで幻想的な雰囲気にどっぷりとはまることが出来ます。

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2013年07月23日

Posted by ブクログ

背景や小物がとても美しく丁寧に描かれていて、フェチズムを感じる。
少女があまり出てこない話のほうが個人的には好きだったり。

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2013年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

力強く、美しい世界観に呑まれてしまう。

少女達の胸の奥に燻る焔。人間の魂の煌めき。
独特な世界観の中に、作者の強い想いを感じて思わず涙が零れた。
光と影のコントラストの美しい、廃墟のような。
切ない美しさと力強さを感じた。

きらきら。

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2013年05月17日

Posted by ブクログ

やっと買えました!!!!尚先生の絵本当綺麗!!話はどれも素敵です(*^o^*)大好き(≧▽≦)特に一番箪笥少女が好きですWW

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2013年01月30日

Posted by ブクログ

艶漢から。
描かれている女のこたちがほんとうにかわいらしい!
廃墟を舞台といっても実にさまざまな廃墟がでてきて、その世界観に惹きこまれる。箪笥少女は特に好き

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2014年02月04日

Posted by ブクログ

絵が本当に綺麗!

ちょっと怖い話しなのかと思ったら
ホロリとくる話しばかりでした。

世界観も大好きです(*^ω^*)

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2013年06月20日

Posted by ブクログ

初読みする作家さん。まず絵が綺麗。
かつ廃墟×少女とか、テンション上がる。
箪笥少女の描き込み具合と背徳的雰囲気がなんとなく乱歩のパノラマ島奇譚を思い出した。
淡々と心理的推理が進んでく感じも嫌いじゃない。

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2013年05月08日

Posted by ブクログ

表紙に惹かれて買ったが、中身で画力が落ちたりすることがなく、一コマ一コマがアートとして鑑賞できそうな緻密さだった。
物や人物のセンスも申し分ない。
ストーリーは3話目が好み。1は退廃的で刹那的な百花の生き方は共感出来るものの、好きにはなれなかった。絵も少し気味悪く感じられた。

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2013年04月03日

Posted by ブクログ

廃墟をモチーフとした物語の連作短編集。
どれもしっとりとした雰囲気でまとまっていて、読後の余韻まで楽しめる。
とにかく絵がとても細かく綺麗で素敵。

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2013年03月05日

Posted by ブクログ

尚月地さんのシリ、アス???
テーマが廃墟の短編集です。話の舞台が廃墟と名の付く空間、という感。
相変わらず、美しい。素晴らしい。
シリ…アス…??ワールド全開です。

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2013年03月01日

Posted by ブクログ

ストーリーテリングではなくイメージの飛躍の実験的短篇集。音が具現化するオルガニストの話は、パリのサントトリニテ教会で60年以上も毎日曜日にパイプオルガンで即興演奏をつづけたオリヴィエ・メシアンの鮮やかな音列を思わせるマンガ表現が出色。キャラクターが立ってしまったが故、結果ストーリーテリングで展開させてしまったというブレてしまった感のあるラストの短篇が、しかし読んでいていちばんマンガ的であるのもまた事実。

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2013年02月22日

Posted by ブクログ

素晴らしい!!!エクセレント!!!

廃墟好き垂涎モノ

廃墟はもちろん、それ以外の背景部分の書き込みも細かく丁寧で
ページの隅々までじっくり見たくなる
何より人物が美麗で目の保養すぎ

視覚的に嬉しいだけではなく、
内容もしっかりしていて、訴えのあるストーリー
良きかな

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2013年02月07日

Posted by ブクログ

 『艶漢』という漫画が評判良く、なにかのランキングみたいなものに取り上げられていたのでBooklive!で購入してみました。

・廃墟少女
 男勝りな感じの少女・風子。
 彼女は三年前の夏、町外れの工場廃墟に五日ほど閉じ込められており、その間の記憶を失っていた。
(男勝りと言うか、偉そうなだけと言うかなんと言うか。クラスメイトの噂話に対して、いきなり机を蹴り飛ばしてウルセェ!と叫ぶ人間なので、心が寄り添わない)
 百花という、大人しく可愛らしい少女と仲が良い。
 百花の家は自営業で、最近調子があまり良くないらしく、それを心配する風子。
 そんな折、百花に誘われ彼女の家に泊まることに。
 両親に連絡をし、百花の家に向かう最中、風子はいきなり背後から殴りつけられ気を失う。
 目覚めた先は以前閉じ込められた廃墟、眼前には百花。
 どうやら百花は、風子に三年前の記憶を思い出して欲しいらしい。風子も自身の記憶に興味を持ち始め、おのれの記憶を辿り始める、というお話。
 凶悪な目をする、という前フリからのいきなり椅子で殴りつけて気を失わせるって、だいぶアクティブだな……。

・音楽が見える男
 音楽教師、澄田。うだつの上がらない教師。
 彼がオルガンを弾いて演奏しようとしたり、誰かの音楽が聞こえたりすると、彼にのみ見える映像化された音楽たちが現れる。
 彼自身が演奏をしようとすると悪魔が現れてしまい、演奏することができない。
 周りは嘲笑する。
 困り果てたそのとき、変な男に声をかけられ押し問答をしているうちに変な薬を飲まされ、過去の自分と向き合うことになる……。
 サクセスストーリーというか、自分の汚い部分と向き合って前に進めたお話。

・箪笥少女
 双子の兄は医者だった。一週間前に亡くなっていた。それを知らぬ患者が、往来で兄だと思って声をかけてきて、いきなり涙を流し始めたので、慌てて家に連れてくることになった。
 彼女・こづえは、兄から無料で診察を受けており、二ヶ月前から来なくなったので探し回っていたのだと言う。箪笥の中でしか安心できないと言う、一風変わった彼女。
 初恋のお話。姉が凶暴過ぎたと思いつつ、まあまあ好きな作品。

・帽子の上の丘
 帽子職人の主人公。たいへんにスキルがあってたいへんな売れっ子。お金儲けが大好きで仕方ない。
 あるとき国王から依頼が入り、喜び勇んでお城に向かうものの迷ってしまいたいへんな目に……。
 コメディ色がだいぶ強い。

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2019年03月28日

Posted by ブクログ

もともと尚月地さんの絵が好き、ということもあり購入。
退廃的な雰囲気が好きな方にはオススメできますが、そうじゃなければあまりオススメできないかもしれない。
個人的には、箪笥の少女の短編が好き。

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2017年01月25日

購入済み

一目で魅せられ表紙買いです。

内容はやや想像とは相違しましたが
画力と文章力に引っ張られる感じ心地好い
気に入りました^^

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2016年02月16日

Posted by ブクログ

全く存在を知らんかったんやけどもジャケ買いしちゃった。
話自体はそんなに好みではなかったんやけど、表題作は少女のまま時間がとまるっていうよくある少女象が描かれててよかった。
廃墟の絵はすごくきれいだったよ。

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2014年12月15日

Posted by ブクログ

一話目の少女たちの性格に少し戸惑いました。特に風子の乱暴な物言いに引きます。
二話目はメインが初老男性ということでパラパラと読み流しましたが、最後まで見て読み直しました。卑屈になり生きてきた奏者の見る音楽の景色が圧巻です。さすが尚月地さん!
短編すべてを通して、艶漢ほどのアクの強さはないものの、十分読者を選ぶ作風ですね。私は好きですけど。
アシさんを雇わず一人であそこまで緻密で綿密な作品を書かれるなんて本当に尊敬の一言につきます。大変かと思われますが、艶漢とはべつにこういった作品も描き続けていってほしい。

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2013年03月20日

Posted by ブクログ

三浦靖冬を彷彿とさせる廃墟趣味だが、ストーリーはもう少し軽めで、ややおちゃらけている。もう少しシリアスに描いてもらえれば面白いのだが、このくらいでとどめておくほうが読者層が広くなるのかも・・・

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2013年01月27日

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