あらすじ
■第27回ちゅうでん児童文学賞大賞受賞作品
親の都合で、東京から岐阜の山あいの村へ引っ越してきた、小学五年生のナオコ。
正月明けに新しい学校に行くと、ここにはずっと続けてきたサッカークラブがないという。環境の違いや、降りつづく深い雪に戸惑うなか、春祭りに向けた獅子舞の見学をきっかけに、ナオコにはある願いが芽生える。
それは、「獅子を舞いたい」というもの。
獅子舞では、女の子は演奏(笛)を担当してきた。「女の子が笛、男の子が獅子」という決まりを変え、ナオコは初めての「おんな獅子」となる。男子のショータとともに、二人一組で獅子舞のけいこをするのだが……。
不安や戸惑い、そして期待が交差する日々の中で、ナオコはまだ知らなかった村暮らしの楽しさに出会っていく。
心の揺れをみずみずしく描いた、美しい一作。
第26回ちゅうでん児童文学賞 大賞受賞作品。
[選考委員:斉藤洋氏、富安陽子氏、山極寿一氏]
感情タグBEST3
あ〜あ、すっきりした!
読後のすっきり感はぜひ子ども達に読んでもらいたい本の一つになっていると思います。
小説家としてのデビューとさらには「2024年ちゅうでん児童文学文学大賞」の受賞、ほんとうにおめでとうございます。教壇に立って子ども達の成長を見守ってきた経験が生きているとはいえ、読んでいる途中で「よく書けているなぁ、うまいこと表現するなぁ」と思いわされてしまいました。尚俊君が聞いたらきっとびっくりするのと同時にとっても喜んでくれることでしょう。
大人になってすました顔をしていたり、偉そうにしているたり、しわくちゃになっていても人はみんな子ども時代があるもの。あの時代に散々たくさん失敗して持った辛い気持ちや負の気持ちを経験しています。その中でナオコがああやって乗り越えたり、人との関係を作って成長してくれたのをみると、自分ができなかったことやりたかったことをして成長していってくれて、ほっとしてすっきりした読後の感想が残りました。
これから成長していく子ども達には、現実ではたくさんうまくいかないことがあるけれど、ナオコのようにできることもあるんだという経験を小説の中で経験してほしいと願います。
ぜひ一人でも多くの方に手に取って読んでもらいたい一冊です。
Posted by ブクログ
面白かったです!吉田さんが洗面器で獅子舞をする場面で一気に惹き込まれました。読書なのに、五感で感じていました。それぐらいに描写や文章が綺麗だったのかもしれません。物語はテンポよく進みますが、それでいて会話や人間関係は何層にも重なっているような、なんと表現すればよいか、読者である私も子どもたちと一緒にこの数ヶ月間を過ごした!と勘違いするぐらい充足感がありました。
Posted by ブクログ
東京から岐阜に引っ越しをしてサッカー⚽️クラブで女子で頑張ってきたのがどうなっていくのか楽しみな話でした。獅子舞いと笛の吹きてとその祭りの時の出来事は昔からの慣わしやいろいろな思いを感じました。