あらすじ
「形而上学」とは哲学の核だ.一方,問いそのものが大きすぎて,取りつきにくいのも事実.本書は,「時間とは何か」「性質とは何か」といった形而上学の抽象的な問いについて,それらの問いの意味を平易に解きほぐし,哲学としてこれらを考察する際にどんなことが問題になるのかを明快に示す入門書.
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Posted by ブクログ
先日、形而上学の入門に関する本を読んだのですが、今一つピンと来なかったので、もっと易しそうな形而上学の本を読もうと思い、手に取ってみました。
結果として、理解はあまり進みませんでしたが、今回、本書を読んでいて思ったのは、「形而上学は無限後退を嫌うけれども、実は無限後退は、形而上学が対象物(事象)を扱うときに、通過すべきチェックポイントになり得るのではないか」ということ。
なぜなら、無限後退を回避、あるいは乗り越えることができると、形而上学は進歩するので。
なお、第10章で、形而上学と科学が対比して述べられているのですが、基本的には理系の道を進んできた自分にとっては、形而上学よりも科学の考え方の方がしっくりくると思いましたし、科学の方が緻密だと、改めて感じました。
同時に、科学に関する知識は、形而上学を学ぶ上では、むしろ邪魔になるかもしれない、とも思いました。
とりあえず、形而上学の本からは、一旦離れようと思います。
また、気が向いたら、戻ってみるかもしれません。