あらすじ
「構造主義」「ディコンストラクション」「フェミニズム」「精神分析」…理論って何だか難しそうだけど,本当に知る必要があるの? と思っている人,必読! 常識にとらわれずに創造的にテクストを読むためには,どこに着眼して,何を問題化していけばよいのか? 理論を有効に活用するための,新しい視点が得られる1冊.
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
文学、映画、新聞、テレビ、広告―「読む」ことと関わらずにいるひとは誰もいない。
「読むための理論」を知ることで、これまでとは違った世界が見えてくる!
新しい思考のかたちを身につけたいひとに最適の入門書。
[ 目次 ]
1 理論とは何か?
2 文学とは何か?文学は重要か?
3 文学とカルチュラル・スタディーズ
4 言語、意味、解釈
5 レトリック、詩学、詩
6 物語(ナラティヴ)
7 行為遂行的な(パフォーマティヴな)言語
8 アイデンティティ、同一化、主体(サブジェクト)
補遺 諸理論の流派と運動
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
最初に補遺から読んでいくとスムーズに読み解けます。翻訳本なので日本の文学の系統だったことは出てきませんが、基本的な文学の組み立ては十分にわかるので、予習のために読むにはわかりやすくてお勧め。
Posted by ブクログ
2003年に購入しつつも寝かされてた本.当時読んでもピンとこなかっただろうが,今なら半分くらいは理解できたw
文学”理論”とあるように,文学を解釈するに当たって繰り広げられる様々な理論について書かれた本でした.
蘊蓄的なものとしては楽しめるかも.
Posted by ブクログ
「一冊でわかる」と銘打ってあるが、一冊でわかるのは、この一冊だけではわからない、ということだ。
それはある意味で、最も正しいとも言える。
もし、これから新たに文学理論を学び始めようと考えて手にするのであれば、しかもこれまでの素地がほとんどないに等しいというのであれば、ひとまずこの本に手を出すのは止めておく方が賢明である。
しかし時すでに遅く、このピンクの表紙の気安さについつい惹かれてもはや読み始めていたり、はたまた読み終えていたりするのであれば…
表紙とは裏腹の読み応えに、いささかの消化不良をおこしかけていることであろう。
その場合、この一冊ですべてを判断することなく、他の入門書もあと1、2冊あたってみると良い。
少々食傷気味であったはずが、数冊の間を経巡る内に、だんだんと消化されていくことに気がつくはずだ。
そうして再びこの『文学理論』をみれば、前よりはわかりやすく、タメになることだろう。
とはいえ、この一冊は他の多くの入門書のように、文学理論の流れや主要な概念を丁寧に説明することはあまりなく、どちらかといえば、全体を俯瞰しそのなかで特に目立っているものをピックアップして提示するだけにとどまる。
別の言い方をすれば、「ここだけは」というものの「入口」だけを示しているのであり、その意味ではどこまでも忠実な「入門」書なのである。
つまり、この一冊でわかるのは、重要な入口と入口の重要性なのであって、そこから先については各々がまた個々の理論に当っていくしかない。
そのような認識を与えてくるのだから、やはり入門書としては誠実だと言わざるを得ない。