あらすじ
第15回チャンビ青少年文学賞受賞作
貧しい中学生の男の子ジョンインが、黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。
ジョンインは両親のいない中学3年生。おばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取り“行けない”修学旅行に“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。
そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた悪魔のヘレルだった。ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
韓国ファンタジー文学。貧しく修学旅行にも行けない主人公と、猫の姿をした悪魔を中心にストーリーが展開される。
貧しさを嘆かず、かといって美化せず、淡々と環境に向き合う姿が妙にリアルで心打たれる。きっと生まれ持った環境こそ「あたりまえ」だから、疑問も不満もなく折り合いをつけることしかできないんだろう。貧困がテーマでありながら、悪魔との掛け合いはユーモラスな部分もあって面白い。
また、キリスト教聖書からの引用も多々あったのは、韓国の宗教観かもしれない。文化の違いが興味深い。
Posted by ブクログ
韓国の貧困層の中学生の話。
選択肢がなく、ただ毎日を生きるしかなかった少年を惑わす悪魔と出会い、迷いや葛藤が軽やかに語られていく。
穢れのない少年に差し伸べられる手は間違いなくある。そこに希望がある。
Posted by ブクログ
ジョンインは両親のいない中学3年生で、おばあちゃんと暮らしている。修学旅行費の家庭通知を受け取り、“行けない”修学旅行に“行かない”選択をするジョンインを、クラスメイトのテジュたちが貧乏人だとからかう。そんな彼らを避けて学校裏庭にあるゴミ捨て場でしゃがみ込んでいたジョンインは、不思議な黒猫に出会う。家までついてきたその黒猫は、休暇中に地獄から韓国に来ていた悪魔のヘレルだった。ジョンインの魂が食べたくてあの手この手で「欲」に気づかせようとする悪魔ヘレルは、「もしも」と願えば何でも叶えてあげると言い寄ってくる。
原題は「悪魔と少年」だそうで、内容からすれば、そちらの方が合っている。子供向けには、悪魔の文言がきつすぎると考えたのか。クローバーは登場するが、やはり存在感といえば、悪魔だろう。
あのキリストまで荒野で誘惑しようという位だから、人間ができてない、成長過程の少年なんてちょろい!と思いきや、意外と難航する。まあ、ねばらず次に行ったのは、悪魔もジョンインの内に秘めた強さをわかっていたのでは。貧しい中学生の男の子ジョンインが、黒猫に扮した悪魔「ヘレル」と過ごす不思議な一週間の物語。