【感想・ネタバレ】考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

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チェック項目20箇所。日本のサッカー選手は機敏に良く動き、勤勉。敏捷性、尋常ではない闘争心、サッカーに必要な多くの感覚や素晴らしい個人技術・・・しかし技術がチームのためになっていない。ピッチで指示を待ち続けていては試合に負けてしまう。どのチームにもストロングポイントとウィークポイントがある。どんな場合もそれを客観的に精査しなければならない。責任転嫁しない。スターに敬意しすぎる。情報収集は必要だがしすぎると恐怖に変わる。自分たちには何ができて、何ができないのか、相手には何ができて、何ができないのか客観的に分析することが必要。自分を信じることがメンタリティの中でも最優先されるべきこと。相手の一番強いポイントこそ一番の弱みになりうる・・・オランダチームのロッベン。ダビデ対ゴリアテ・・・考え、頭を使う。必要なのは自信。全員で責任を持って問題に取り組む。日本サッカー界・・・W杯出場は義務。最低限の目標。判断スピード他国に比べると遅い。走りながら素早く考えるのがサッカー。中村と本田の共存・・・古い井戸に水があるうちに新しい井戸を掘るのはやめた方がいい。チーム作りは経験のある選手を中心に作る。自分が誰よりも弱いことを認める・・・なぜ弱いかを学べる。監督・コーチ、目上の人に「何をどうすればいいのか?」聴くこと。

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2012年01月09日

Posted by ブクログ

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 買うときは知らなかったが、読んでみると南アフリカW杯に向けて出版された本のようだ。結果が分かっている未来から読み直すという形になったが、そのことでオシムの慧眼に改めて驚かされた。メディアはW杯を中心に報じ、負ければ一斉に監督を非難し、チームの問題点を論う。しかし日本サッカーを真にワールドクラスに引き上げるにはそのような近視眼的な思考は足かせになる。
 オシムは日本が抱える慢性的な問題として、「責任感」、「ディシプリン」、「リスク」を挙げている。これらは2017年時でも解決すべき課題のまま残っていると思われる。またさらに本質的な問題として日本にはサッカーが文化として定着していないことが指摘されている。確かにヨーロッパや南米ではサッカーが生活の一部になっているようだ。Jリーグはテレビ中継も少なく、未だに一部の人がスタジアムに行って観戦するものというイメージだ。オシムが述べているように町のおばあさんでも地元チームのオーダーが言えるような時が来た時、日本サッカーは大きく進歩するだろう。

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2017年05月19日

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サッカーを通じて日本人のメンタリティを紐解く。
日本代表の監督をしていたイビチャオシム監督から見た日本人の特徴を語る。他を尊敬しすぎることや自信のなさが欠点だと語る。それでも世界に通用する力はあり、オリジナルを目指せとも語る。

どんな世界にも通じるような価値観が見える良き一冊。
一番印象的だったのは模倣をする限りそれはオリジナルを超えることは出来ず、自分の強みを活かしたオリジナルをつくることが重要だという内容だった。

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2016年05月05日

Posted by ブクログ

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元日本代表監督イビチャ・オシム氏が2010年Wカップを前に日本サッカー、日本代表について語っています。




ジェフをナビスコカップ優勝に導き、日本代表監督に就任した記者会見で「日本を日本化する」というオシムの言葉に希望を見たのを覚えています。


結果として体調の問題で日本代表監督を続けられなくなってしまったのが、本当に残念でならない。


この本では日本人の長所、短所について語られており、日本人では当たり前のことがオシムには違って見えているようです。

短所の一つに日本人は悲観的すぎると言っています。

日本人の長所は、ヨーロッパでは「あなたの隣にはいつも日本人がいる」という冗談がある、というほど高い敏捷性にあるとしています。


体格的なハンデばかりに目がいきがちですが日本人には日本人なりの戦い方があると言っています。



またヨーロッパではユース世代にクラブチームが莫大な投資をしているのにも関わらず、日本では学校のクラブ活動で運営されていて、さらにクオリティの高さにも驚いています。



このように日本人には当たり前すぎて気づかない長所短所もオシムだからこそ気づく一面もあるように思います。


なんだか読めば読むほどオシムのいう「日本人を日本化する」と言ったオシムジャパンの完成系を見てみたかったと思ってしまう。

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2012年10月07日

Posted by ブクログ

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リスクを負わないものは勝利を手にする事が出来ない

日本人は考えすぎて瞬時の判断が遅い。

セルフイニシャティブも低い(率先して行動をおこせない)

リスクを背負う資質があるのになぜやらない

ハングリーでない(覚悟がない)

日本人は競争社会を勝ち抜こうとするための意地やプライド、人間的な迫力に欠ける

無関心でなく、言葉の戦い、衝突を!

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2013年12月07日

Posted by ブクログ

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面白かった。
2010年W杯直前にオシムが語った、当時の日本代表についての分析本………それを、結末を知ってしまっている今(2012年)読んだ。

当然、当たっている部分もあれば、本大会では違う結果になる部分もあった。
でも、合っていても違っていても、一つ一つの言葉には納得できる。




あの6月の岡田ジャパンで、もし中村俊輔がもっと光を放つことができたなら………

中村俊輔が、オシムの教えを忠実にこなしていたなら………

と、“たら・れば”が頭をよぎる。


で、最後はやはり、

もし、オシムが倒れることなく指揮をとり続けていたら………

という夢想(願望?妄想?)にたどり着いてしまう。

★3つ。7ポイント。
2012.11.14.了。

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2015年08月21日

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