あらすじ
新たな韓国文学はここから始まる。
自分たちの許されぬ関係を本にしたいのだけど――「僕たち」
破局を迎えた知人夫婦、その家に住むと…――「明日の恋人たち」
どうやら伯母はスイスで安楽死をするようだ――「より人間的な言葉」
親友の赤ちゃんを落としてしまった僕は――「平穏無事な現代生活」
父と母の不幸な夫婦生活の終わり――「二人の世界」
自殺しようとした母の人生はどう描かれるべきか――「未来のかけら」
韓国文学の新星・チョン・ヨンス、初邦訳短編集。
6つの物語の揺らぎがあなたの心を未来へ誘う。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
軽い気持ちで読み始めたけれど、あまり軽い気持ちでは読み進められなかったです、、。
普段なんとなく頭に浮かぶ感情や、行動していること、発している言葉の意味や目的を深く深く追求するような、非常に文学的な文章に感じました。本質に辿り着く前に何回も何回も迂回するような感じ、、。
この本を読んでいるときと、読み終わってしばらくは、それぞれの物語にでてくる主人公のように、自分や他者、そして世界を見て心の中を言葉がグルグル渦巻く感覚がありました。
Posted by ブクログ
金原ひとみの書評が気になったのと表紙カバーの紙質が好きで購入。タイトルから恋人たちの日常の中のちょっとした出来事のお話が色々詰まってるのかなと無防備な状態で読んでいたので、実は不倫でした!とか二人は離婚してました!とか母が自殺を試みました!みたいな展開にそこそこ驚いてしまった。起承転結に組み込むはありきたりすぎる出来事だと思うのに。こういう物事が日常で自分の身近で起きるときってこんなふうに不意を突かれるような感じなのかもしれない。
『平穏無事な現代生活』が心に残ったように思う。自身が関わった最悪な事故とその被害者について考え苦しみ、次第に己の中で不運や不幸と結びついて象徴として受け入れている様子がなんだか人間らしくて忘れられない。
カバー裏に書評が印刷されているという両面印刷の斬新なデザインが好き。